和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

生活

体質改善

職業病 毎年十二月に人間ドックを受診することになっていたのですが、今年は予定していた週に酷い風邪をひいてしまったため、年明けに予約を変更してもらいました。 以前は、人間ドックは憂鬱なイベントでした。肝臓の数値や尿酸値が高めで、毎回お医者さん…

ぬくぬく

快復途上 一週間ぶりに仕事に復帰したものの、何となく本調子ではない状態が続いています。倦怠感とまでは言えないものの、仕事をしていても集中力が続かず、小まめに休憩しながらなんとか目の前の業務をこなしています。 若い頃なら、風邪は働きながら治す…

自主隔離生活

発熱 先週、月曜日の昼くらいから悪寒と倦怠感を覚えたため、熱を測ってみると思いのほか高く、午後休暇を取って地元のPCR検査センターで検査を受けました。結果が判明するのは翌日でしたが、帰宅後、私は寝室で自主隔離生活を始めることになりました。 この…

食事の話

食事の習わし 妻と私は、結婚してからの四年余りの間共働きでした。家事の分担は公平にしようと思っていながらも、帰宅時間はいつも私の方が遅く、平日は先に帰宅する妻が夕飯の支度をしてくれていました。 帰宅が早いとは言え、妻も疲れて帰ってくるわけで…

陰口

陰口 昭和の刑事ドラマなどで出てくる脅迫文は、新聞から切り抜いた活字を組み合わせて作ったものが定番でした。子どもの頃、お遊びで新聞や雑誌を切り抜いて“脅迫文”を作っていて親に酷く叱られたことを覚えています。 下らないことをしている暇があったら…

普通の一日

治療の終わり 妻は現在、三週間おきに抗がん剤の投与を続けていますが、それも来年の三月で終了します。 昨年に受けた手術で切除し切れなかったがんは、その後の抗がん剤による治療でも、大きさをほとんど変えずに残りました。妻のがんは寛解とはなりません…

読み書きそろばん

読み書きそろばん 私が小学生の頃は、学校から帰ってくれば近所の友達と暗くなるまで外で遊んでいたものでした。家で授業の予習・復習をした記憶は無く、親もあまりうるさいことは言いませんでしたが、出された宿題と週二回の珠算塾だけは、サボることは厳禁…

無駄な贅沢

無駄な贅沢 前回の記事で趣味の読書について触れましたが、もう一つ、数十年ぶりに再開したギターの練習が私の趣味“候補”になっています。 中学生でギターを始めた頃、月刊誌の「明星」や「平凡」の付録の“ソングブック”でコードを覚えたのを思い出しました…

暇つぶしと趣味(2)

苦行 子どもの頃、親が私に読書の大切さを説いたのは、それが語彙力をつける近道だからと言う理由でした。知らない漢字や言葉をその都度調べて覚えるのは地道な作業です。しかし、自分の読みたい本の中身を理解するための努力なら苦にならず、その点、親の言…

暇つぶしと趣味(1)

積読解消 長続きしている趣味と言っても私の場合、ありきたり過ぎて、趣味と言えるのか暇つぶしなのか自分でもよく分からなくなることがあります。 時間が無ければ趣味に興じることは出来ないのか、あるいは時間を割いてでも没頭したくなるのが趣味なのか - …

悩みと答え

過去の穴埋め 妻が闘病生活に入ってから、我が家の食事は薄味になり、香辛料を使うようなものは控えるようにしてきました。以前はカレーも辛口のルーを使っていたのが今は甘口。当初は妻の分だけ分けて食事を作っていたのですが、私が面倒になったことから、…

師走近く

例年 “例年”であれば、気の早い知り合いは、そろそろ忘年会の日程調整を始める時期です。体を労わらなければならない年齢故、飲み会が続かないようにと予定にはある程度ゆとりを持たせているつもりでも、久しく会っていなかった友人などから声がかかれば、つ…

夢から覚めた町

同じ轍 以前、母親が原野商法に引っかかった話を記事に書きました。 lambamirstan.hatenablog.com 休日、東北新幹線の最寄駅でレンタカーを借りて、その土地を初めて見に行きましたが、分譲地のはずの周辺も含めて全くと言っていいほど手入れがされておらず…

とりとめのない話

早過ぎた鍋 例年、十月に入った最初の週末は、夏物と冬物の入れ替えを行うのですが、今年は寒くなったかと思えば汗ばむ日が戻ってきて、衣替えを見送ったまま一週間余りが過ぎました。 先日は、気温の低い日が続く予報が出ていたので、鍋料理が好きな下の娘…

不安解消のための目標

一貫性の無い慎重派 歳を重ねるに伴って様々な体験を通じて学んだ教訓が蓄積されます。もちろん、それはロールプレイングゲームの経験値のように定量化出来るものではありませんが、教訓のカードが多ければ、そこから先の未来に待ち受けているトラブルを未然…

わがまま姫と家来

わがまま姫と家来 妻と私の間では、新婚時代からの了解事項があって、具合が悪くて寝込んだ方はいくらでもわがままを言えることになっていました。 妻が風邪をひくと、私は、お気に入りのアイスを買いに行かされ、それを寝込んでいる妻にスプーンで掬って食…

子育ての終わりに

親の期待 子どもの幸せを願わない親はいないのでしょうが、妻や私が親として子どもにとっての幸せが何なのかを本当に理解しているのかと言うとあまり自信がありません。 詰まるところ、子育ては手探りの繰り返しで、終えた瞬間に結果が判明するものでは無く…

食欲と胃袋

食べ放題、飲み放題 若い頃は、食べたり飲んだりしてお腹が満たされると幸せな気分が味わえました。嫌なことがあった時に自棄食いや自棄酒に走るのは、健全なストレス解消法では無いのは分かりきっていることですが、当時の私としては、胃袋が一杯になれば心…

本と音楽の古い話

八重洲ブックセンター 東京駅の八重洲口から目と鼻の先に八重洲ブックセンターがあります。開店当初、まだ小学生だった私は、新し物好きの父に連れてこられたのを覚えています。 今のようにネットの無かった時代は、自分の求める本を書店で探すのが楽しみで…

全員参加型家事

家事見習い 以前、名も無き家事について記事を書きました。 lambamirstan.hatenablog.com lambamirstan.hatenablog.com これまで夫婦で家事を分担していた時は気がつきませんでしたが、妻の闘病生活が始まり、私の家事の“相棒”が娘たちに交代してから、我が…

良しとする心

決められない人 私たちは生きて行く過程で数えきれないほどの取捨選択を繰り返します。 外出する時に着る服、食事のメニュー、デートの場所など、日常生活の中で生じる他愛も無い選択もあれば、進学、就職、結婚など人生の転機となる決断を迫られる重大な選…

神頼みと奇跡

神頼み 妻の父親は二十年ほど前に胃癌で亡くなったのですが、高齢のためか進行が遅く、お医者さんの見立てよりも長く生きることが出来ました。 病院は終末医療を受けるに相応しいホスピスを紹介し、妻の兄姉は父親を転院させることを相談したそうですが、義…

娘の気づき

運の良い娘 下の娘の就職先が決まり、親としてはほっと一息つけたのですが、当の本人は最近少し沈みがちです。内定が決まった会社の人事担当者から字の汚さと語彙力の低さを指摘されたのが理由のようでした。 これまで内定先とのやりとりは主にメールで、送…

罰ゲーム

ささやかな下心 私は特定の宗教の信者ではないので、前世もあの世も信じていません。その存在は否定しませんが、実際に自分で見てもいないものを信じることは出来ません。 この世界で生まれて、この世界で死ぬことになる自分は一度限りの自分です。自分が死…

シンプルに生きる

身の丈に合った生活 私はこれまで投資と呼ばれるものをほとんどしてきませんでした。 唯一の例外は、最初の海外駐在後に始めた投資信託でした。妻と相談して、僅かながらのお金を勉強のために使うこととしました。 その時に妻と決めたことは、最長でも六十歳…

終活の手伝い(2)

老いる母 母は、まだ人の世話になるほど老けてはいないと言いますが、傍から見れば、すでに安心して独り暮らしさせておける状態ではありません。 家の中の様子を見ると、明らかに三年前と比べて母の衰えが進んでいることが分かります。整理整頓は行き届いて…

終活の手伝い(1)

三年ぶりの母との再会 先週後半から少し遅めの夏休みを取って母親の様子を見に行きました。月に数回の電話でのやり取りはしていたものの、コロナ禍で顔を合わせるのを控えていたため、母と直接会うのは三年ぶりということになります。 齢八十に差しかかった…

親と子の葛藤

親と子の葛藤 今年は義母が無くなって満八年になります。一昨年、七回忌を執り行う予定でしたが新型コロナの影響で延期となり、遅ればせながら来週末に二年遅れの法要を執り行う予定でした。久しぶりに兄弟姉妹とそれぞれの家族が集まるので、菩提寺での法要…

妻の不機嫌

火傷 先週、妻が左手を火傷したので、近所の総合病院に連れて行きました。私の仕事の打合せが延びて夕飯の支度の時間を過ぎていたため、妻が気を利かせて準備を始めてくれたのですが、鍋に沸かしていた熱湯を誤って手の甲にこぼしてしまったのです。患部をす…

普通の生活

低空飛行 私は入社直後に地方の事業所の労務課に配属になりました。給与関係の仕事をしていると、年代毎にもらえる給料が見えてきます。自分もこの会社で働いていれば、五年後、十年後にはこのくらいの給料がもらえるのか、などと勝手に期待していました。 …