2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
ある若手社員の不調 この記事を書いている2月28日現在、東京都は依然として緊急事態宣言下にあります。私の勤め先では、社員に対して不要不急の出社は避け、原則として在宅で業務を行なうよう指示出ています。 人事部では全社員を対象に、定期的に在宅勤務に…
やりたいことリスト 妻は元々心配性で、物事を悪い方に考えがちです。病気の宣告からこれまで、先々のことについていろいろ考えていたはずです。妻が、病気への不安や自分の死について口に出さないのは、それによって私や娘たちとの関係性が、“家族同士”から…
宣告 妻は毎年人間ドックを受診しているのですが、昨春のドックで左の乳房に大きな影が見つかり再検査を受けました。そして、7月の連休直前のある日、私と妻は住まいからほど近い総合病院を訪れました。 再検査の結果、妻は乳がんと診断されました。レントゲ…
畳コーナー 家のリビングの片隅に3畳ほどの畳コーナーがあります。和室は要らないけれど、フローリングだけでは味気無く、ほんの少しだけ畳を敷いたスペースが欲しい。家を建てる際に妻のそんな要望を形にしたのが畳コーナーでした。 つい半年前まで、私はそ…
嘘の雪玉 私たちは、物心がつく頃から嘘を吐いてはいけないと繰り返し教え込まれてきました。しかし、ほとんどの人はいけないことなのだと知りながら、それでも嘘を吐いてしまいます。 子どもの頃の私は酷いもので、毎日のように嘘を吐いていました。宿題を…
雑談を通して見える人柄 前回の記事で、私の勤め先で行なっている「コミュニケーションタイム」について触れました。 lambamirstan.hatenablog.com その導入当初、ある打ち合わせの後に、別の部の課長から言われたことがあります。「何かの拍子に口をついて…
雑談せよ 私の勤め先では、昨秋辺りから各部での「コミュニケーションタイム」を奨励しています。「コミュニケーションタイム」とは、何ということは無い、部の人間同士で雑談をするだけのことです。 在宅勤務が主流となり、オンラインの打ち合わせや会議以…
緊張感からの解放 去年の後半から手掛けていた大きなプロジェクトが一段落して、今月初めに私は部長の職を解かれました。妻の闘病生活が始まり、管理職の仕事を終わりにしたいと会社に伝えてから半年近く経ち、ようやく肩の荷を下ろすことが出来ました。 つ…
プレゼンマシーンの本音 昨年の春まで私の部下だった社員が会社を辞めることになりました。このご時世、退職の挨拶に社内を回ることは出来ないので、残念ながら彼とは顔を合わせることなくお別れとなりました。私は彼から届いたメールに、月並みなはなむけの…
前回の記事を脱稿した直後に、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森会長の失言騒ぎが起こりました。知らない方はいないと思いますので、詳細をここで繰り返すことは控えますが、あの方は、国内外から非難を浴びて、ようやく事の重大さは認識したものの、…
見ていて恥ずかしい人 人前で恥ずかしい思いをしたくない - 自意識過剰な人ほど周りの評価を気にするみたいですが、会議でのプレゼンや質疑応答で多少失敗したところで、出席者はそのようなことをいちいち覚えていません。本人が恥じ入るほど周囲の人間は気…
自分の恥を認めたくない心 誰でも人前で恥はかきたくないものです。大勢の人の前で自分の失敗を嘲笑されたり、叱責されたりすれば、辱めを受けたと感じない人はいないでしょう。部下への注意も、上司への諫言も、人目のつかない場所を選ばなければならないの…