和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

退職話の切り出し

母親には私が退職したことをまだ告げていません。 昨夏、母の様子を見に行った時に ― その時にはすでに会社に退職の意向を伝えていました ― 仕事を辞めることを話しておこうと思ったのですが、何かの話の流れで、母が「体が動くうちは働き続けた方が良い」と…

時の流れ

三十年余りの会社人生が一区切りしました。 走馬灯のように ― というと使い古された言い回しになってしまいますが、帰りの電車の中で過去の出来事が次々に浮かんでは消えていきました。不思議なことに良い思い出しか浮かんでこなかったのは、これまで私を支…

仮想散策

先週金曜日の午後に住民票を取りに市役所に出向きました。しばらく前に人事部から提出するように言われていたのを失念していました。そのついでに思い出したのが自分の本籍のことでした。 戸籍上の住所を出生地のままにしていたのは、自分のルーツにつながっ…

アイ ラブ ミー

他人が幸せか不幸かなど、傍から見て分かるものではありません。幸せそうに見えてもいろいろな悩みを抱えている人もたくさんいるはずです。 私は長い間、本当に長い間、自分が倒れずに仕事を続けて、安定した収入を得ることが自分の役目であって、それが自分…

不安の掘り起こし

心配事なんて考え始めたら切りがありません。特殊詐欺に引っかからないか、闇バイトの集団に強盗に入られないか、年金はきちんともらえるのか ― 等々、挙げようとすればいくらでも思いつきます。もちろん、それなりの防衛策を講じた上で、自分がその被害を受…

退職前の書き付け

まだ私の退職は社内で公表されておらず、ごく限られた人間にしか伝わっていません。上司に退職の意思を伝えてから少しずつ書き始めていた引継書は案外早く仕上がって、後はそれを誰に託すか会社が決めてくれればそれで終わりです。 来年の年明けから、私はど…

掃除の習慣

妻の治療終了とともに私の通院付き添いも終わりましたが、それまで三年間、三週間に一度の通院が習慣化していて、それがなくなってしばらくの間は、ほっとした気分と何となく落ち着かない感覚に囚われました。 妻が抗がん剤を投与している間、付き添いの家族…

闇バイト

私が子どもの頃に両親と暮らしていたのは、町工場と住宅が混在していた地域で、父親の経営する会社兼工場の隣が私たちの住居でしたが、家を留守にする時を除けば施錠などしません。親からすれば、近所は古くからの顔見知りで、日中に戸締りに気を配る必要が…