失敗と教訓 (1)

失敗の積み重ね 失敗を重ねて得た教訓は、教科書で学んだ知識よりも現実の世界で役立つものです。ただし、失敗を積み重ねるだけでは何の教訓にもなりません。失敗から学んだことを、将来に活かせる知見として蓄積していく必要があります。 誰でも失敗はした…

中傷のための中傷、批判のための批判

拒絶か、理解か 自分の考えにケチをつけられて気分が良い人はいないはずです。親切心から良かれと思ってアドバイスされたことでさえ、言い方、受け止め方によっては気分を害したり、修復不可能なほどに人間関係を壊してしまったりすることだってあります。悪…

感情の源泉 (2)

感情と向き合う時間の必要性 今の職場に不満は無いと言う人は別として、何等かの不満を覚えて、感情を抑えながら仕事をしている人は、日々の仕事に流されずに、忙しく、心に余裕の無い時こそ、自分の感情と向き合う時間を設けるべきだと思います。怒り、疲労…

感情の源泉 (1)

冷静な振り 自分の周囲を眺めてみると、感情表現豊かで分かりやすい人もいれば、何を考えているのか全く理解できない人もいます。突然怒り出し、何が原因なのか見当もつかない厄介な人もいます。 自分の外に向かって当たり散らしたり、周囲の人々を振り回し…

素敵な退職

役職と体面 2年前、私の部署で定年退職し、嘱託として再雇用されたNさんと言う人がいました。入社年次では、私の先輩であり、私も若い時にお世話になったこともありました。Nさんは、退職前までは部長補佐として部を盛り立ててくれたのですが、現役時代の貢…

本当の「できない病」とは?

できないものはできない 以前の記事で、「できない病」について触れたことがあります。「人がいない」、「予算が無い」などを言い訳にせず、仕事を進める知恵を出すのが社員の務め – そんな社内ポスターの話でした。 lambamirstan.hatenablog.com lambamirst…

退職後の人生設計 最初に考えること

燃え尽き老人 会社のOBに会うのは、楽しみでもある反面、ショックを受けることもあります。退職後の老後生活を満喫している様子顔を見て分かる人もいれば、中には、現役時代のギラギラしていた目が落ちくぼんで、生気を失ってしまった人もいます。 私の勤め…

働くこと、生きること (2)

生きることの理想と現実 理想の生き方とはどう言うものを指すのでしょうか。これは人の価値観が大きく影響するので一概には言えませんが、心の安寧を維持したいというのは誰もが望むものだと思います。そのためには何が必要なのでしょうか。 言い方を変える…

働くこと、生きること (1)

働くことの理想と現実 学業を終えたら、働いて自立する。私はそのことに何の疑問も持たずに就職しました。それから約30年。もう定年が現実のものとしてすぐそこまで来ています。 これまで、折に触れ、働くことの意味を後付けでいろいろ考えてきましたが、ど…

歳を重ねることの価値

加齢で性格が変わる? 先日、妻の通院に付き合った時のことです。事前予約制の病院でしたが、いつも受付時間どおりに診察が受けられるわけでは無く、15分~20分程度の遅れは当たり前でした。 その日、妻と私が待合室のソファで診察を待っていると、60代半ば…

恥かきの度胸

人付き合いの名人 私の会社の大先輩でユニークな人がいました。すでに鬼籍に入って5年以上経ちますが、たまにその人のことを思い出すと顔が緩んでしまいます。 その先輩は、誰とでもすぐに親しくなれることが特技と言ってもいいくらいで、初対面の人でもあ…

衰えと成長

鏡の中の自分 私が中学生の頃でした。母親が洗面所の鏡の前に佇み、頭の生え際を指でなぞりながらため息を吐いていました。当時、母は40に差し掛かったばかりでしたが、白髪が気になるようでした。 その頃は、自分もそのくらいの年齢になれば白髪が生えてく…

役職の器

偉くなるための条件 会社にしても家庭にしても、信頼できる人間でなければ誰もついてきません。会社では、株主総会や取締役会の専決事項以外は、社長以下取締役や幹部社員が、事案の重要性によって決裁承認権限を持っています。 それは、会社の規程で決めら…

捨てる勇気 (2)

新たな活躍の場 大きな仕事を任された私の先輩でしたが、会社の方針転換から、全力を注いでいたプロジェクトが中止となってしまい、その後、体調を崩した先輩は病気休職となってしまいました。 lambamirstan.hatenablog.com 幸いにして、先輩は半年余りの休…

捨てる勇気 (1)

堪忍袋と虫の居所 普段温厚な人が、我慢していた怒りを爆発させることを「堪忍袋の緒が切れる」と言います。普段温厚な人が目くじらを立てて怒ると言うことは、“そうさせた側”が余程酷いことをしたのだろうと想像できます。 逆に、すぐ怒る人がいます。普通…

愚者の判断 (2)

野心を持つ者(続) 的確でスピーディーな意思決定プロセスを導入したはずの我が社でしたが、欧米流の見栄えの良い枠組みだけを取り入れただけで、それを運営する人間が変わらなければ、何のメリットも享受することは出来ませんでした。 lambamirstan.hatena…

愚者の判断 (1)

正しい決断へ導くもの これから書く話は、特に若い人に、組織の中で仕事をする際に心にとめておいてもらいたいことです。 「一を聞いて十を知る」とは賢明な人を言い表す例えですが、周りを見回してもなかなかそのような聡明で理解力のある人にはお目にかか…

優しい相談相手

善人は騙される 前回の記事で、悩んでいる人に付け込んで私腹を肥やそうとする人間がいることを書きました。 lambamirstan.hatenablog.com しかし、それ同様に許せないのは、人の悩み事を話のネタにしたり、人の不幸を見てほくそ笑むような人間がいることで…

薄っぺらなアドバイス

何でもアドバイスできる人 「困ったことがあったら相談に乗るよ」と気軽に言う人がいますが、あらゆる相談事に的確なアドバイスを行なえる人は存在しません。テレビや新聞などで扱っている人生相談では、悩みを抱える相談者に著名人がもっともらしい忠告を行…

努力することと無理をすること

働く新人 今年はコロナ禍の影響で、新入社員の入社直後の研修はオンラインで行われました。普通の年なら行われる配属部署での懇親会も無く、在宅勤務で部署の面々とはテレビ会議で会うことがほとんどとなると、本人にしても、配属先の上司や先輩社員にしても…

1万時間の壁

下積みに必要な時間 もう10年近く昔の話ですが、仕事でのストレス解消に何か新しい趣味を始めようと考えていた時期がありました。当時北米に駐在中だった私は、人から勧められてゴルフを始めていましたが、どうも性に合わず、上達もしませんでした。やはり、…

議論の本質が見える会議

新しい会議様式 コロナ禍の影響から、社内での会議の有り方も見直されました。法定の取締役会は依然として実際開催を維持していますが、業務進捗状況を共有するための、いわゆる「連絡会」はペーパーで済ませるなど、会議と呼ばれる集まりの回数は格段に減り…

夫婦の生活は連帯責任 (2)

結婚後のお金のやりくり 結婚後に形成した財産は夫婦共有のものです。共働きでそれぞれの収入に差があったとしても、あるいは、夫婦のいずれかが専業主婦/主夫であっても同じです。夫婦は協力して生活を営むと言うことが前提となっているからであって、家庭…

夫婦の生活は連帯責任 (1)

家計の管理と夫婦の価値観 独り暮らしであろうと家族持ちであろうと、お金の管理を疎かにすると生活が破綻してしまうことは言うまでもないことです。 高収入が得られる会社に就職できても、リストラの憂き目に遭ったり、会社が倒産してしまう可能性だってあ…

能力と運

能力発揮の場はどこに この世の中、自給自足で生活している人や、親から事業や遺産を引き継ぐなどしてお金に苦労しないで一生を過ごす人は稀です。ほとんどの人はお金を稼がなければ生きて行くことは出来ません。 自営業で身を立てる人もいれば、会社に就職…

気遣いは家族のために

「倍返し」とはいかない現実 長い会社生活の中で、好き嫌いに関わらず様々な経験を積んできましたが、私は仕事で爽快な気分やカタルシスを感じたことはほとんどありません。入社時がバブル崩壊直後だったことと、景気の良し悪しで左右される業種ではないため…

夏休みの引きこもりプラン

Go To トラベルキャンペーンのジレンマ Go To トラベルキャンペーンは、コロナ禍によって大打撃を受けた旅行業界や観光事業の復興に向けて計画されたもので、当初は新型コロナが沈静化した後に開始される予定のはずでした(と私は理解していました)。 新型…

自分物語のラストシーン

埃を被ったエンディングノート 今年の初め、妻と私は自分たちのエンディングノートを作ることにしました。 (エンディングノート) その後、なかなか取り掛かれず、コロナ禍の中、足元の生活を考える方に気を取られ、いつの間にかエンディングノートはリビング…

イライラの芽(2)

自分を追い込まない 前回の記事で、自分に課せられた義務や課題、他人との意見調整など、プレッシャーや煩わしさが気の重さ、すなわちイライラの芽の種だと言う話をしました。 lambamirstan.hatenablog.com 仕事と私生活のバランスが保てれば問題は無いので…

イライラの芽(1)

すっきりしない日々 遡れば、小学校高学年の頃からでしょうか、「すっきりとした気分」でいられる日というのは、年に数えるほどしかないような気がしていました。先生に叱られたことを引き摺って、いつまでもうじうじ考え込んだり、友人のお願いを安請け合い…