和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

記憶のささくれ

つらい経験からの逃避 私は中年の域に差しかかるまで、嫌なことは早く忘れよう、気持ちを切り替えて前に進もうと意識していました。くよくよ悩むことは時間の無駄だと考えていたのです。 しかし、忘れようにも、負の経験をした時の相手の心無い言動や周囲の…

結婚の目的と打算

親世代の生活水準 二十数年前に私が結婚した頃は、社内結婚が多く、また、女性は結婚すれば“寿退社”するものと決まっていました。以前の記事に書きましたが、妻は結婚しても仕事を続けるつもりで、当時の上司にも掛け合ったのですが、私が本社に異動となり、…

心の危険信号

分かりづらい異変 心と体をベストな状態に保つことは、大切だと分かっていても意外に難しいものです。振り返ってみると、私の20代から30代にかけては、心身ともに好調な時期はほとんどありませんでした。 残業や、時には徹夜で仕事を片付けるのが当たり前だ…

叶わぬ期待の代償

サンクコストの泥沼 会社の事業でもプライベートなことでも、サンクコストに引き摺られて判断を誤ってしまうことが往々にしてあります。頭では分かっているのに、それまでに費やした努力や時間やお金に拘泥し、それらを取り戻す当ても無いのに見切りをつけら…

ポジティブな生き方

生き方を決めるのは自分 私はブログを始めるようになってから、自分の心の状態を客観的に見ることが出来るようになったと思います。それは、頭の中に受かんできたことを文章化する過程で自分の本音と対話をし、問いかけを行なう時間が増えたからだと考えます…

理想の老後 (3)

余力と燃え尽き 妻と私にとっての老後の課題。お金と健康については前回及び前々回の記事で触れました。 lambamirstan.hatenablog.com lambamirstan.hatenablog.com 残る課題は生きがいです。お金と健康の不安が無かったとして、リタイアしてから残された時…

理想の老後 (2)

介護生活の予行演習 老後のお金の問題は切実ですが、妻と私にとって、より気がかりなことは健康問題の方です。もっと正確には介護問題と言うべきでしょう。 昨年、妻は乳がんになりました。私は一昨年来から諸々の体調不良に悩まされました。毎年人間ドック…

理想の老後 (1)

先送りできない問題 私は過去の記事で度々老後生活の話題に触れてきましたが、老後のための準備はどんなに考えても「これで安心」とはなりません。自分は何歳まで健康でいられるのか、十分な蓄えはあるのか。 キャッシュフロー表では百歳まで暮らせる計算に…

努力と無理 (2)

囚人の穴掘り 入社後の最初の職場で、誰もが遅くまで机にかじりついている様を見て、私は、仕事とはこういうものなのだと思うようになりました。地方の事業所勤務の時はそれほど酷くはありませんでしたが、本社勤務になってからは、終電の時間までの残業は当…

努力と無理 (1)

モラトリアム 私は自分を、物事をあまり深く考えずに大人になった人間なのだと思っています。 物心がついた頃から、父親には会社を継ぐことを刷り込まれ続けましたが、子どもが考える将来はもっと夢のあるものでした。小学校の作文でお約束のテーマ、「将来…

人並みの生活

当ては外れるもの 私が大学生の頃にはバブルの終わりが近づいていましたが、それでも、アルバイト先の上司や先輩の羽振りの良さを目の当たりにした私は、就職するとこんなに良い生活を送れるのかと、大きな期待を抱いていました。 ちょうどその時分、父親の…

考えない人々

評論家集団 毎年、翌年の事業計画策定に先立って役員の勉強会が行なわれます。2日間に亘り、副社長以下の役員が会議室に終日缶詰になり、事務局が提示した“宿題”に対して、各役員が用意したプレゼン資料を発表して、それをたたき台に議論を行なうそうです。 …

無駄遣いからの卒業

自由に使えるお金 海外駐在から帰国した直後、妻と私は、娘たちから小遣いが欲しいとせがまれました。彼の地では、どこに出かけるにしても車が必要で、子どもだけで買い物には行けません。娘たちが何か必要であれば、妻か私が一緒に買い物に出かけることにな…

捨て石の気持ち (2)

滞留者 毎年の期末面談は、本人が記載した目標達成表を基に行なわれます。本人の自己評価に対して直属の上司、二次評価者の部長が評価を加え、本人と面談をした上で評価のすり合わせを行ないます。 年度の最初に本人と上司が目標とその達成イメージを設定す…

捨て石の気持ち (1)

制度の骨抜き 管理職を降りて一番気が楽になったのは、部下の管理や査定をしなくて済むようになったことです。 私の勤め先が、年功制を廃し成果主義を導入してから大分時間が経ちました。しかし、制度が変わったからと言って、それを運用する人間の心構えま…

愛すべき自分

大切な存在 自分にとって一番大切な存在は自分自身だと私は思います。 追い込まれて悩んでいる自分を嫌い、時には憎んでしまう人がいますが、一番大切な存在である自分自身を愛することが出来なければ、自分が大切にしたいと思っている人々を本当に愛するこ…

マトリックス新作と頭のストレッチ

新作への期待 先ごろ「マトリックス レザレクションズ」の予告編が公開されました。約20年ぶりの続編と、タイトルの“レザレクションズ”(復活)に込められた意味から、自ずと期待が膨らんでしまいます。マトリックスは私にとって想い出深い映画のひとつなの…

象と鼠 (2)

常識の押し付け 取り巻く環境の変化を目にして、私の勤め先でも、「会社を変えて行かなければ生き残れない」と言うくらいの危機感はあったのでしょう。人事部はそれまで頑なに拒んできた中途採用に踏み切りました。また、働き方改革を推し進めようと、“多様…

象と鼠 (1)

帰属意識 転職が普通のことになる一方で中途採用者が増えてくると、それまで守り続けてきた – あるいは、守られ続けてきた – 社風を維持することが難しくなってきます。 過去の記事でも度々触れましたが、私の勤め先は、“超”がつくほどの保守的な会社でした…

没頭できるものを探す

趣味に生きる 結婚前から妻は着付け教室に通い資格取得を目指していました。私の海外駐在や子育て等で上位の資格取得は思いどおりには進みませんでしたが、帰国後は呉服店で働き始め、七五三や成人式の時期にはフォトスタジオなどで着付けのアルバイトをしな…

使える時間

身近だった死 古典落語の演目で「死神」と言う噺があります。初めて「死神」を聞いた小学生の私は、人の命をロウソクに準えたその物語に、幼いながらも恐怖を感じました。もっとも、人生の意味も分かっていない子供のことですから、漠然と自分と言う存在がこ…

仕事の出来ない人 (3)

会社に期待しない生き方 最初の期末面談では、私はTさんとの距離を縮めることは出来ませんでした。あちらが何を考えているのかを知りたくても答えをはぐらかされてしまい、Tさんの本音を掴めずにいました。 それでも、仕事の合間の雑談や、仕事終わりの気晴…

仕事の出来ない人 (2)

見切りをつけた人 (2) 多くの会社で、新卒を採用する際には筆記試験や数回に亘る面接を実施しますが、それを勝ち抜いてきた新入社員は、そこそこ“つぶ”が揃っているはずなのです。 それでも、ときたま“使い物にならない新人”が出てきてしまうのは、ほとんど…

仕事の出来ない人 (1)

壊れた人 とても優秀で周囲からの評判も高かった社員が、何かをきっかけに中心的な役割から外され、以後成り下がったまま会社人生を終えてしまうことがあります。 向いていない仕事を無理やり任されたり、火中の栗を拾わされたりと、本人にとっては災難とし…

雑感 ワクチン接種完了ほか

ワクチン接種完了 今週、妻と2回目のワクチン接種を受けてきました。1回目の時と同様、妻の方はこれと言った副反応は出ずに済みそうですが、私の方は接種日の夜から発熱と倦怠感に悩まされています。 幸い、今回は予め解熱剤を用意していたので、深刻な高熱…

やりがいのため、お金のため (2)

とん挫したシルバーシンクタンク 来月から一緒に仕事をすることになったMさん。私が余計な先入観を抱いていたことを詫びた際にMさんが“仕方の無いこと”と言ったのは、所在の無い再雇用嘱託が多い現状を誰もが知っているからでした。 若手・中堅社員の自己都…

やりがいのため、お金のため (1)

シルバー人材の使いづらさ 私とペアを組んでいた若手社員が会社を去り、部内で法務・契約関連の仕事を引継ぎする相手がいなくなってしまいました。私がこの部署にいる間は仕事が滞ることは無く、いよいよとなれば、全てコーポレート部門に丸投げすることも可…

安易な逃げ道の後始末

自分に吐く嘘 以前の記事で、人を傷つけないための“事実を告げない”嘘について触れたことがあります。 lambamirstan.hatenablog.com 「嘘」と言うと、大概、事実と異なることを言ったり思ってもいないことを口に出したりすることですが、知っているのに知ら…

追い風と向かい風

道具としての人間関係 他者との間での諍い事をそのままにしておくと、その人との関係はおそらくそこで途切れてしまうことでしょう。プライベートな関係であれば、“嫌な相手とは付き合わない” で済ますのも、自分のプライドをかけて - そのプライドにどれほど…

感情センサー

安易なストレス解消 先日の記事で、年齢を重ねるにつれて涙腺が緩くなったと言う話を書きました。 私としては、何かを見聞きして感動するのは自然で、自分の周囲との関わりの中で感じたことをそのまま表現したり、喜怒哀楽を素直に表したりするのは、自分の…