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老後の前のハッピーアワー

メンタルケア

病気休職からの復帰

先日、病気休職になった同僚の話を記事に書きました。

lambamirstan.hatenablog.com

 

毎年開催される社内の健康管理セミナーでは病気休職者数の統計が公表されるのですが、とりわけ精神疾患による休職者数が微増傾向にあります。

 

たしかに、私が若い頃は精神疾患での休職する社員はここまで多くありませんでした。同僚の中には、「ストレス耐性の低い社員が増えた」と嘆く者もいます。私はその考えを否定はしないものの、ストレス耐性など、無理をして高める必要はないと思っています。

 

会社で働く限り、人間関係や業務目標達成のプレッシャーなどのストレスはつきものです。ある程度の忍耐は求められますが、それも無理のない範囲での話です。体を壊してまで会社に貢献しても、会社が社員やその家族を一生面倒見てくれるわけではありません。

 

最近は、「鬱で休職」と聞いても誰も驚きません。思うに、会社が社員のメンタルケアに本腰を入れるようになり、休養が必要な社員に対しては、大事に至る前に積極的に休ませる仕組みができたのが大きいのでしょう。

 

私の所属する本部全体を見渡しても数名の病気休職者がいます。百人規模の組織のうちの数名を多いと捉えるか少ないと捉えるかは一概には言えません。しかし、「ストレス耐性が低い」と切って捨てる前に、考えなければならないことはあるはずです。

 

「精神的に参ってしまう」ことは誰にでも起こり得ることです。そうなった時に、あるいはそうなる前に十分な休息を与え、職場復帰を支援する体制を整えておくことが大切です。会社のメンタルケアさらに充実すれば、社員としても職場に対する安心感が高まるのではないかと思います。