2021-01-01から1年間の記事一覧
腐ったミカンの方程式 「腐ったミカンの方程式」。古い学園ドラマで取り上げられたフレーズなので、今の若い人はピンとこないでしょうが、不良学生を腐ったミカンに準え、箱の中に腐ったミカンがあれば他のミカンも傷んでしまうので、そうならないうちに腐っ…
年の瀬の退職者 私の勤め先では、6月と12月がボーナス支給月になっています。ボーナスとは言うものの、実態は生活給の一部を取り分けているだけで、業績や個々人のパフォーマンスに連動したものとはかけ離れています。 それはともかく、ここ数年の傾向として…
除夜の騒音 私は小学校卒業まで東京の下町に住んでいました。町工場が軒を連ねる中に父親の経営する会社がありました。小さなビルの1階が事務所と工場、2階と3階が私たち家族の住居となっていました。 通りを挟んで反対側には小さなお寺がありました。毎年大…
お札とあんみつ 新居の引き渡しの際に、建築会社から家内安全のお札を頂きました。信仰心の全く無い私ですが、せっかく頂いた物をぞんざいに扱ってはならないことくらいの弁えはあります。 とは言え、お札を祭る神棚の無い家。あれこれ考えた挙句に、小さな…
連鎖 児童虐待は世代間で連鎖するとの説があります。親は自分が育てられてきたようにしか子供を育てることが出来ない – それが全ての親子に当てはまるのか定かではありませんが、会社での上司・部下の関係性も似たところがあるようです。 パワハラに関する社…
良い変化 早いもので、今年も残り半月を切りました。この一年間、これほど家にいる時間が長くなるとは思ってもいませんでした。 11月から、妻は復職を果たしました。体調と相談しながらのリハビリ勤務です。抗がん剤を投与した日から1週間程度は倦怠感や発熱…
本音の自分 何かをじっくり考えるには、時間よりも心のゆとりが必要なのではと思いました。仕事でイライラしていたり、急いで片づけなければならないことに日々追われていたりすると、たまの休日も、何かに集中できずに、無為に時間を潰して終わりになってし…
不器用な皿回し 物事をじっくり考えるには、そのための時間を確保することが大切ですが、それ以上に心の余裕が必要です。頭の中で思考を巡らすだけなら、その気になれば、トイレの中でも電車の中でも時間を取れますが、頭の中に整理できていない雑多なものを…
変化への抵抗 実力主義だ、男女平等だ、と叫んでみても、古い企業文化を持つ会社が一朝一夕に変われるわけがありません。変化を望む側と不変を望む側。不変を望む側が、変化を受け入れることによって自分たちの既得権益を失う可能性があれば、当然強く抵抗す…
信念無き古いしきたり ワーカホリックと言う言葉はすでに死語になったのでしょうが、根性論が好きな一部の人間は、如何に自分がプライベートの時間を割いて仕事に邁進したのかを自慢し、最後には若い世代のひ弱さを嘆きます。 入社したばかりで右も左も分か…
上司部下の距離 変化への対応。簡単なようで簡単では無いもののひとつです。慣習や固定観念は、それに長く浸っているほど抜け出すのは難しくなるものです。 私自身、若い社員と話をしていて、彼ら・彼女らが上の人間に期待することを耳にすると、しばしば、…
自分以外全て敵 自分がどういう人間なのかは、自分が一番良く知っている – そう私は思っているのですが、知人や職場の人間に私が理解されているかと言うと疑問符が付きます。 もっとも、私は自分を良く見てもらおうと周囲に対して積極的な働きかけをしてきた…
物欲と我慢 以前、歳を重ねるにつれて物欲が薄れてきたと言う話を書きました。 lambamirstan.hatenablog.com 思うに、学生時代や新婚時代、手元にお金が無い頃の方が欲しいものややりたいことで頭が一杯だった気がします。きっと、欲しいけれども手が届かな…
お金の配分 コロナ禍で収入が減ってしまった人は少なくありませんが、それ以前から、実質賃金の軟調傾向は長く続いています。私たち夫婦が結婚当初にキャシュフロー表を作った時の前提では、今の私の年齢ではもっと給料が上がっているはずだったのですが、残…
lambamirstan.hatenablog.com 摂食障害 私は海外駐在で8年間本社を離れていました。その間、出張などで会社に顔を出したことはありましたが、Sさんに会うのは本当に久しぶりでした。それは、退社時のエレベーターの中でしたが、私はその風貌の変わりように欠…
干渉と束縛 かれこれ15年も前の話ですが、当時、新入社員として私の部署に配属になったSさんと言う女性がいました。根暗では無いのですが、あまり口数は多く無く、割合賑やかだった部でも、話の輪に加わるようなことはありませんでした。 仕事はきちんとこな…
気がかりな健康寿命 50代半ばの私にとっては、健康はお金以上に大事なものです。健康でなければ働くことも出来ないのですから、文字どおり体は資本なわけです。 昨年、私の体調不良と妻の発病が一緒にやって来て、真っ先に気がかりになったのは、この先、夫…
募る不安 老後2000万円問題や45歳定年制など、将来の不安を掻き立てる話題に事欠きません。不安を払拭するために、働けるうちに働いておこう、お金を蓄えられるうちに蓄えておこうとなります。 定年の延長は、たとえ蓄えや受け取る年金が少なくても、仕事さ…
柿の思い出 まだ私が小学生の頃、家の庭に柿の木がありました。秋になると食べ頃の実を二つ三つもいでおやつにしていたのですが、ある年から庭にやって来る鳥に啄まれることが多くなりました。 今はビジネス街でも住宅街でもカラスの群れは珍しく無くなりま…
転職不向き 転職が当たり前の時代。私の勤め先でも、今や転職組を好奇の目で見るようなことなどありません。今年度は新卒入社よりも中途採用の人数の方が多くなりました。 もっとも、中途採用者が多いのは、それだけ自己都合退職者が増えたためで、あまり誇…
視野を狭める思い込み 物事に対する好奇心は、若い時ほど旺盛だと勝手に決め込んでいました。思春期に刺激を受けた映画や音楽は、眉間に釘を打ち付けられるような強い衝撃を伴い、その残像はいつまで経っても消えることはありません。それらは、その後何十年…
若者の愚痴に耳を傾ける 私の勤め先では、年に1回ハラスメントの研修があります。以前は社外講師を招いての座学が中心だったのですが、最近は、役職ごとに数回に分けて研修を行なうことになりました。 それぞれの職場でのハラスメントの事例を持ち寄り、何が…
元の習慣への回帰 今月に入り、私の勤め先では在宅勤務が週2日までに制限されたため、久しぶりに通勤電車に揺られる生活に戻りました。 往復2時間の通勤時間は読書に当てることにしているので、無駄な時間が増えたことにはなりませんが、1年余りの在宅勤務に…
ご褒美としての留学 かつて私の勤め先では、若手・中堅社員を海外の大学に留学させてMBAの取得や専門分野の修士・博士課程を履修させるプログラムがありました。もっとも“枠”が決まっているため、手を挙げれば誰でも留学出来るわけではありません。プログラ…
やりがいを求めて 私が海外駐在していた頃、出向していた現地企業に後から派遣された中堅社員 – Tさん – がいました。Tさんは技術者だったので、私と仕事上で関わることはほとんどありませんでしたが、月に1度程度、週末には家族同士で食事をして近況を報告…
部下からの一言 数年前、部内の歓送迎会で、当時の部下から、私のことを冷たい人間だと言われたことがあります。酒の席でのことで、彼女の表情からも悪気が無いことは分かりました。 一次会が終わり帰途につこうとしていた私に、滅多に二次会には付き合わな…
意欲を殺ぐ社風 昨年の始めのことでしたが、私の勤め先で「企業文化の構築」の話が持ち上がりました。経営陣が新たな経営方針や行動指針を示すのかと期待していましたが、社員全員で行動指針を作るよう上から指示があり、これぞ我が社の社風らしいと思ったも…
家事の分担 先週末、下の娘の誕生日を自宅で祝うため、食材の買い出しに出かけました。ここ数か月、食材や日用品の購入は大手スーパーの宅配サービスを利用していたので、散歩以外での外出は久しぶりのことでした。 少し本題から逸れてしまいますが、これま…
正常化の動き 新型コロナの新規感染者数が急減したことで、私の勤め先では勤務形態を見直す動きがあります。具体的には、まず1週間あたりの在宅勤務日数を制限し、段階的に従来型の勤務形態に戻そうと考えているようです。そのような“正常化”には社員からの…
気の置けない相方 私は先月から、昨春定年に伴って嘱託社員となったMさんとペアで仕事をしています。これまでペアを組んでいた若手社員の転職後、育成すべき後進が補充される目途が立たず、他の部署からMさんに異動してきてもらいました。 lambamirstan.hate…