和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

生活

料理の喜び

抗がん剤の投与を開始した当初、妻は吐き気や倦怠感のために食事もままならず、また、味覚障害にも悩まされていました。 私は妻が美味しいと感じる食事を食べさせたくて試行錯誤しましたが、消化が良く塩分控えめな食事として、カツオや昆布で出汁を引いた「…

ペンキ塗り立て

入梅前のこの時期、毎年ウッドデッキのペンキ塗りをするのですが、担当は私と下の娘です。普段、何かお願いごとをしても二つ返事で応じるようなことのない娘ですが、ペンキ塗りは別のようです。 古いペンキをやすり掛けしてはがした後にペンキの二度塗りをす…

自分時間

以前の記事で、働くことは自分の時間を切り売りしていることだと書きました。切り売りした時間の単価が上がっても、やりがいや張り合いが伴わない仕事は喜びではなく虚しさしか残しません。 lambamirstan.hatenablog.com 自分のために使える「自分時間」が増…

母乳と粉ミルク

連休中に家族で衣類の断捨離をしていた際に、娘たちが赤ん坊の頃の服(段ボール箱一つ分)を処分しました。生後から一年くらいの間に使っていたものですが、生まれたばかりの子どもの成長は驚くほど早く、すぐにサイズが合わなくなったため、衣類の状態はそ…

連休最終日のショッピング

連休が終わり通常の生活に戻りました。私の勤め先は、全社一斉の夏休みはありませんので、次の大型連休は年末まで待つこととなります。 そんなこともあり、ゴールデンウィークは一年の折り返しのようなもので、私の中では“今年もあと半分”といった気分になり…

連休半ば

今年のゴールデンウィークはどこか遠出でもしようかと考えていた私でしたが、娘たちは、人でごった返している行楽地へ足を運ぶよりもちょっと贅沢な家飲みにお金をかけたいと言い、結局、二人の意見に流された形になりました。 もっとも、家族旅行にしても家…

幸福序論

自棄酒とガス抜き せっかくゴールデンウィークが始まるというのに、下の娘は上司とやりあったらしく、ひどく落ち込んで帰っていました。 一年間努力して、自分では十分な成果を上げたと思っていても、上司がどう評価するかは別の話です。そんな当たり前のこ…

小遣い使途

大概の支払いはキャッシュレスで行なえるようになったため、流行に疎い私ですら、普段の買い物で現金を使うことはあまりなくなりました。自分の財布に何かあった時のために一万円札を一枚入れてありますが、それに手を付けることはありません。 以前は袋分け…

春先

春先のこの時期、私にはあまり良い思い出がありません。数年前の今頃、数十年前の今頃、自分が何をしていたか頭を過ることがありますが、それらは大概不快な記憶です。失恋の痛手、受験の失敗、メンタル不調 - 。同じ時期の良い思い出を探そうと思えばいくら…

母の長話

年に一回、高齢の母親に認知症の検査を受けさせるようにしています。 本人は、「ボケ老人扱いするな」と言うこともあれば、「いよいよボケてきたのかもしれない」と弱音を吐くこともあります。自分の都合の悪い時はボケたふりをしているのかもしれません。 …

寄る年波

老眼 この一~二年で視力が急激に悪化しているようです。目の疲れを感じることも多くなりました。 四十代半ばにお医者さんから老眼だと言われ、眼鏡を新調してからしばらくの間は文字の読みづらさから解放されていました。 しかし、老眼が進むにつれて目の霞…

イライラとカリカリ

心配事 妻は三年前の手術の後、毎年今くらいの時期に検査を受けています。がんは寛解とはならないものの、薬でコントロールできているようで、主治医の先生からは経過良好と言われています。 今年も検査の日が近づくにつれて、妻が沈みがちになっているのが…

料理作りの張り合い

料理作りの張り合い 今の家を建てる時に、私の身長に合わせてキッチンを設えてもらいました。「どうせ週末しか料理をしないのに」と文句を言う妻を押し切ってまでそうしたのは、たまの料理作りが私の息抜きになっていて、それを老後の楽しみのひとつにしたい…

通院の付き添い

三週間に一度、妻は抗がん剤の投与を受けています。倦怠感や吐き気、発熱やお腹の不調、それらがようやく治まる頃に次の通院日がやってきます。 そんな繰り返しは、そばで見ている私にとってもつらいものでしたが、今は比較的副作用の軽い薬になり、以前に比…

楽しみな入浴時間

寒い季節、入浴時間は私の楽しみのひとつです。少しぬるめのお湯に肩まで浸かって雑念と戯れているうちに体の芯が温まってきます。以前は肩こりに悩まされていましたが、ゆっくり湯船に浸かるようになってからはそれもだいぶ改善されました。 かつて、日々仕…

娘のホームシック

無駄遣いは授業料 私たちの娘二人には、就職してからある程度の生活費を家に入れさせています。それ以外は自分が自由にできるお金です。お金が足りないと不満を口にする娘たちに、妻は、せめて小遣い帳くらいはつけるように言いますが、娘たちには馬耳東風。…

生きるために生きる

生きがいの向こう側 妻が乳がんの摘出手術を受けてから丸三年が経ちます。がんを全て除去することは出来ず、がん細胞が増え始めたり転移したりする可能性が残るため治療は継続していますが、状態は安定しています。 毎年この時期、健康診断の日が近づくにつ…

心の向きの変化

私の「できない病」 一年の計は元旦にありと言いますが、私はここ数年、新年の計画なるものを定めていません。会社なら、新年度に際して新たな目標を設定して、具体的な目標水準達成のための取り組み方針を決めますが、私はそのような抱負は立てず、ただ心穏…

地震と骨折

元日の能登半島の地震。近隣県も大きく揺れました。義兄は、地震直後に今は空き家となっている実家の様子を見に車を走らせました。妻の兄弟姉妹の中で唯一、地元で生活してきた義兄が実家を相続してこれまで手入れを続けてきています。 義兄は実家の管理の他…

親の愚痴と子どもの愚痴(3)

親の期待 今まで義姉の口から吐かれた言葉をつなぎ合わせると、連れ合いと結婚して、三十歳前までに一男一女を儲け、自分は専業主婦としてパートで家計を助けながら子育てもこなしてきた - というのが自負なのでしょう。 結婚して子供を産み育てる - 義姉と…

親の愚痴と子どもの愚痴(2)

発覚 姪のマンション購入は一年余り前の話でしたが、当時それを知っていたのは妻と二人の義兄だけでした。妻は姪から「両親には自分から話すので」と口止めされていました。 私は嫌な予感しかせず、過去の記事でもそのように書いていました。 lambamirstan.h…

親の愚痴と子どもの愚痴(1)

義姉の愚痴 コロナ禍以来、盆暮れ正月に親族で集まることはなくなりました。この正月も義姉から久しぶりに会いたいと言われた妻はそれをやんわりと断ったそうです。年明け早々に身内の愚痴を聞かされたくないというのが理由でした。 私は、妻が義姉を疎んじ…

短い家族旅行

仕事納め 年内の仕事が片付いたので、二十八日の仕事納めの日は有給休暇を取りました。上司からは、納会の参加者が少ないので顔を出してくれないかと頼まれましたが、それを丁重に断って、妻と二人、家でのんびりと家族の納会を行ないました。 今年は、コロ…

家族との時間

今年も残すところ二週間となりました。 過去の記事でも何度か触れましたが、歳を重ねると時間があっという間に過ぎていくように感じます。一昨年よりも昨年、昨年よりも今年、一年はより短くなり、より愛おしくなりました。 過去には、年末年始を出張先で独…

食生活の見直し

人間ドック 先々月に受けた人間ドックの結果が送られてきました。数値は全て正常の範囲。体重はこの三年間で約十キロ減りました。体重減に伴って、経過観察となっていた高尿酸血症からも今回“卒業”できたので、私の体は数値だけ見れば健康体だと言えそうです…

家事負担の難しさ

家事負担の難しさ 一昨年、妻が手術を受ける際に約二か月間介護休業を取得しましたが、その時に、仕事をそのまま続けながら家事代行や介護のサービスを利用することも考えました。 介護休業の間は会社からの給与は停止され、雇用保険から介護給付金の支給を…

他人目線の幸せ

金の切れ目が縁の切れ目 ホストクラブをめぐり、刃傷沙汰や多額の借金を負わされる女性の続出に端を発して、政府がホスト規制に乗り出すというニュースを読みました。 お気に入りのホストの売り上げに貢献するために体を売ったり、犯罪に手を染めたりする女…

心の性と温泉とトイレ

心は女性 先日、温泉施設の女性風呂に入った男が逮捕されましたが、「心が女性なので、なぜ女性風呂に入っていけないのか全く理解できない」と供述したとのこと。 件の男の性自認はさておき、本当に“心が女性”であるなら、女性専用の入浴施設に全裸の男が入…

清く正しく美しく

宝塚ファンの母 宝塚歌劇団団員の自殺をニュースで知って、私の頭に浮かんだのは、母親が鳳蘭さんの大ファンだったことでした。母は今でも鳳さんのブロマイドや演目のチラシを大切に持っています。 当時幼稚園児だった私は、母に連れられて一度だけ有楽町の…

鍋開き

鍋開き ようやく冬らしい気温となり、この週末に今シーズン初めて鍋料理をしました。例年に比べて約1か月遅れの“鍋開き”を一番喜んでいるのは下の娘です。先月からスーパーに買い出しに行く度に違う種類の鍋つゆを買い込んでいたので、すでに我が家には四回…