和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

お金の配分と安心感

お金の配分 コロナ禍で収入が減ってしまった人は少なくありませんが、それ以前から、実質賃金の軟調傾向は長く続いています。私たち夫婦が結婚当初にキャシュフロー表を作った時の前提では、今の私の年齢ではもっと給料が上がっているはずだったのですが、残…

親と自分の人生 (2)

lambamirstan.hatenablog.com 摂食障害 私は海外駐在で8年間本社を離れていました。その間、出張などで会社に顔を出したことはありましたが、Sさんに会うのは本当に久しぶりでした。それは、退社時のエレベーターの中でしたが、私はその風貌の変わりように欠…

親と自分の人生 (1)

干渉と束縛 かれこれ15年も前の話ですが、当時、新入社員として私の部署に配属になったSさんと言う女性がいました。根暗では無いのですが、あまり口数は多く無く、割合賑やかだった部でも、話の輪に加わるようなことはありませんでした。 仕事はきちんとこな…

歳相応

気がかりな健康寿命 50代半ばの私にとっては、健康はお金以上に大事なものです。健康でなければ働くことも出来ないのですから、文字どおり体は資本なわけです。 昨年、私の体調不良と妻の発病が一緒にやって来て、真っ先に気がかりになったのは、この先、夫…

時間とお金

募る不安 老後2000万円問題や45歳定年制など、将来の不安を掻き立てる話題に事欠きません。不安を払拭するために、働けるうちに働いておこう、お金を蓄えられるうちに蓄えておこうとなります。 定年の延長は、たとえ蓄えや受け取る年金が少なくても、仕事さ…

熟柿が落ちるまで

柿の思い出 まだ私が小学生の頃、家の庭に柿の木がありました。秋になると食べ頃の実を二つ三つもいでおやつにしていたのですが、ある年から庭にやって来る鳥に啄まれることが多くなりました。 今はビジネス街でも住宅街でもカラスの群れは珍しく無くなりま…

現実逃避としての転職

転職不向き 転職が当たり前の時代。私の勤め先でも、今や転職組を好奇の目で見るようなことなどありません。今年度は新卒入社よりも中途採用の人数の方が多くなりました。 もっとも、中途採用者が多いのは、それだけ自己都合退職者が増えたためで、あまり誇…

食わず嫌いをやめてみると

視野を狭める思い込み 物事に対する好奇心は、若い時ほど旺盛だと勝手に決め込んでいました。思春期に刺激を受けた映画や音楽は、眉間に釘を打ち付けられるような強い衝撃を伴い、その残像はいつまで経っても消えることはありません。それらは、その後何十年…

管理ハラスメント

若者の愚痴に耳を傾ける 私の勤め先では、年に1回ハラスメントの研修があります。以前は社外講師を招いての座学が中心だったのですが、最近は、役職ごとに数回に分けて研修を行なうことになりました。 それぞれの職場でのハラスメントの事例を持ち寄り、何が…

在宅勤務と出社の狭間

元の習慣への回帰 今月に入り、私の勤め先では在宅勤務が週2日までに制限されたため、久しぶりに通勤電車に揺られる生活に戻りました。 往復2時間の通勤時間は読書に当てることにしているので、無駄な時間が増えたことにはなりませんが、1年余りの在宅勤務に…

危機感と面子と (2)

ご褒美としての留学 かつて私の勤め先では、若手・中堅社員を海外の大学に留学させてMBAの取得や専門分野の修士・博士課程を履修させるプログラムがありました。もっとも“枠”が決まっているため、手を挙げれば誰でも留学出来るわけではありません。プログラ…

危機感と面子と (1)

やりがいを求めて 私が海外駐在していた頃、出向していた現地企業に後から派遣された中堅社員 – Tさん – がいました。Tさんは技術者だったので、私と仕事上で関わることはほとんどありませんでしたが、月に1度程度、週末には家族同士で食事をして近況を報告…

仕事上の関係

部下からの一言 数年前、部内の歓送迎会で、当時の部下から、私のことを冷たい人間だと言われたことがあります。酒の席でのことで、彼女の表情からも悪気が無いことは分かりました。 一次会が終わり帰途につこうとしていた私に、滅多に二次会には付き合わな…