和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

仕事・転職・定年

目標不在

新入社員 来週から私の部署に新入社員が配属になります。通常、新入社員に仕事を教えるのはすぐ上の先輩社員と相場は決まっていますが、我が部の場合、三十代半ばの中堅社員が“すぐ上”の先輩、対する新人は女性とあって、部長や課長が心配しているという話が…

働きにくさ

前回の記事で触れたとおり、私の職場はコロナ禍以前の勤務形態に戻りつつあります。在宅勤務日数の制限もさることながら、執務室の人口密度上昇で以前よりも働きにくい職場になってしまったのではないでしょうか。 物理的な職場環境の悪化や働き方の不自由さ…

働き方改悪

新年度より就業規則が改定となり、在宅勤務は週二日までに制限されました。コロナ禍において導入された在宅勤務。社員の間では評判が良かったはずなのですが、会社が気に食わなければ、社員にとってどんなに良い制度も取り上げられてしまうのだと分かりまし…

欠員補充

新年度を迎えて一週間が経とうとしています。私の部署には新入社員一名が配属されることになっており、新人研修を終えてゴールデンウィーク前には欠員の穴が一つ埋まることになりますが、それで部署の仕事が俄かに楽になるわけではありません。 新入社員を受…

再雇用嘱託の退職

使い勝手 来週から新年度というタイミングで三月の人事異動の追加発令が公表されました。追加されたのは両手で余るほどの自己都合退職者。その半分は定年退職後に再雇用された嘱託社員でした。 六十歳の定年後、本人が希望すれば五年間は嘱託として働ける制…

折り合い

キャリアのために 以前、ある中堅社員が、育児休業を取得した後に自分の評価が大きく下がったと嘆いていました。それは今まで順風満帆で、同期の中でも出世頭だった彼のプライドを大きく傷つけました。 結局、彼は転職して会社を去って行きました。最後の会…

休職期間満了

以前の記事で触れた休職中の同僚が、休職期間満了となり退職します。 lambamirstan.hatenablog.com 先週送られてきた彼からのメールには、今月末で退職することと、私からの返信は無用であると書かれていました。二年近く続いた彼とのメールのやり取りは、あ…

謝罪と勝ち負け

「謝って済むなら警察は要らない」という言葉は、私たちの文化に根付いています。確かに、多くの場合、謝罪は問題を解決する第一歩です。しかし、最近の社内を見渡すと、謝罪を「勝ち負け」の一環として捉えられ、頭を下げることを拒む社員が増えているよう…

歯がゆい思い

使えない有休 年度末が近づき、人事部からは有休消化を促す“お触れ”が回ってきました。かつて、残業時間“ほぼ”ゼロを達成し、有給消化率も九割を超えた我が部署ですが、それも今は昔。業務量はそのままに欠員が常態化している今の体制では、与えられた有休の…

キャリア採用

私の会社の人事部は非常に権威的なところがあって、自分のところの部署には中途採用者を配属させることはほとんどしてきませんでした。ほとんどの部員は入社以来人事畑で“純粋培養”された社員です。十年近く前に、ダイバーシティ推進グループを立ち上げた際…

メンタルケア

病気休職からの復帰 先日、病気休職になった同僚の話を記事に書きました。 lambamirstan.hatenablog.com 毎年開催される社内の健康管理セミナーでは病気休職者数の統計が公表されるのですが、とりわけ精神疾患による休職者数が微増傾向にあります。 たしかに…

中堅社員の休職

中堅社員の休職 年明けから年度末の三月までの間は、子会社の決算や予算策定でどこの部署も忙しく、それに伴って職場の“鬱度”も高まります。若い頃の私が精神的に不調を来たしたのもこの時期なので、個人的に春先はあまり好きな季節ではありません。 私のよ…

我慢不要

我慢不要 上の娘が転職して半月が過ぎました。給料は下がりましたが、自分の自由な時間が増え、夜もぐっすり眠れるようになったと言います。親としては、週末の寝坊は感心しませんが、娘が充電と称する惰眠をしばらくは見守ることにしました。 娘が変なこと…

クリスマスの別れ

何でもない休日 クリスマス当日よりもイブが主役になったのはいつ頃からなのでしょうか。我が家も気が付けば二十四日に少しだけ贅沢な料理とケーキでお祝いするようになりました。 今年のイブは日曜日だったので、下の娘は予約していたケーキの受け取りとア…

エンゲージメント

人事制度改革の目玉 ここ数年、社内でよく聞かれる言葉のひとつが「エンゲージメント」です。もちろん、婚約や雇用契約という意味合いではなく、会社に対する社員の忠誠心や愛着、仕事への思い入れや熱意といったところでしょう。 社員のエンゲージメントの…

後輩の死

私の一年下の後輩が単身赴任先で亡くなりました。 私が海外駐在から帰国したのと入れ替わりに彼は地方の事業所に転勤となりました。若い頃は、気が向けば仕事終わりに居酒屋をはしごするような間柄でしたが、お互いに飲み交わすタイミングを逸したまま十五年…

娘の退職

先週の金曜日は、上の娘の最終出社日でした。仕事は午前中で終了し、年内は有給休暇を消化することとなります。彼女にとっては学生時代以来の長期休暇。家でゴロゴロしているのだろう ‐ そんな私の予想に反して、娘は休暇の間に友人との旅行や一人旅の予定を…

若手社員の退職と働き方の選択肢

若手社員の退職 先月と何が変わったというわけではありませんが、「師走」と聞いただけで何となく心がそわそわしてきます。 私とペアを組んでいた若手社員は今月一杯で会社を去ることになりました。退職日は来年一月末ですが、最終勤務日は今月の二十五日。…

生き方選び

止められない時間 内的な時間の長さは年齢に反比例するというのはよく知られている説で、私も実際にそのような感覚を抱いています。 時間が短くなる分、 - これも感覚に過ぎないのですが - やれることが限られてきます。おそらく、私の中では、限られた時間…

老兵は死なず

老兵は死なず 最近、私は自分の仕事に対して何となく“気が済んだ”ような感覚に囚われることが多くなりました。 それは、仕事に対する情熱を失ったのとは違いますが、自分の気力や諸々のことを考える頭の中の余白をもっと別の自分の興味のあることに振り向け…

仲間の退職

厄介払い 今月もまた私が懇意にしていた仲間が退職します。自己都合退職など今更珍しくもありませんが、社内で「仲間」と呼べる数少ない同僚の退職となると、私にとって重みが違います。 彼がキャリア採用で入社したのはもう二十年近く前のこと。三十代半ば…

人生の総まとめ

再雇用嘱託 私が就職した頃、会社の定年は五十五歳で、その後二年間は再雇用嘱託として働くことができました。二十代の私の目からは、再雇用嘱託の人たちはほとんどが時間を持て余しているように見え、私も自分の仕事人生の最後はそうなるのかと思うと一抹の…

DXとAI

無駄な仕事 今や多くの会社ではDX推進やAI導入が検討され、または、実際に着手され始めているのだと思いますが、私の勤め先でも多分に漏れず、昨年公表された中期計画の目標に掲げられました。 具体的に何がどう変わるのかは現在精査中 ‐ 企画部門の説明から…

公募制と人の取り合い

花いちもんめ 私の勤め先で社内公募制度が導入されたのは二十年近く前になります。いわゆる紛争地域でのプロジェクトを立ち上げ、そこに人員を派遣する段になって、労働組合から派遣候補者の意向を最大限配慮するように注文がついたことがきっかけでした。 …

会社の存在理由

顔のない集団 私は転職経験がないので、自分の勤め先を見て「会社とはこういうもの」と理解しようとするしかありませんでした。 しかし、その狭い世界は、ひょっとしたら世間一般からすると“ズレていて”、標準的ではないのかもしれません。 私が過去の記事で…

全てを手に入れたい(2)

周囲の思い 産休・育休から復職した本部下。彼女が所属する課は、課長以下中堅社員以外は全員別の部署からの兼務者でした。この一年間は中堅社員が一人でほとんど全ての実務をこなしてきたので、彼女の復職でようやく一息つけそうな見込みだったのです。 課…

全てを手に入れたい(1)

キャリア面談 この時期、私の勤め先ではキャリア面談なるものが行なわれ、上司は部下から将来取り組みたい仕事や転勤・駐在の希望などを聴取します。人手不足の中、各人のキャリアプランに筋道をつけるゆとりがあるかと言えば甚だ疑問ですが、人を育てること…

忍耐力と行動力

挫折耐性 仕事もプライベートも順風満帆であるに越したことはありませんが、私のこれまでの人生でそのような時期はとても短く、大半が大小の悩みを解決するために時間を費やしてきました。 何かを達成した爽快感よりも苦い経験を味わったことの方が圧倒的に…

家族優先とキャリアアップ

成り手不足 私と仕事のペアを組んでいる若手社員。海外駐在の打診を断り、別の会社で働くお相手との結婚を予定どおり進めることになりました。 別居婚や結婚を遅らせることも選択肢にはあったようですが、二人で相談を重ねて出した結論に、私は他人事ながら…

在宅勤務 その後

事情聴取 私の勤め先で在宅勤務制度が導入されてかれこれ三年経ちましたが、会社は制度を縮小し“原則出社”に戻したい意向のようです。 私個人としては、妻のケアと仕事の両立を考えると、現在のように“原則在宅勤務”で働く方が都合が良く、仕事に支障を来し…