仕事・転職・定年

失敗と教訓 (1)

失敗の積み重ね 失敗を重ねて得た教訓は、教科書で学んだ知識よりも現実の世界で役立つものです。ただし、失敗を積み重ねるだけでは何の教訓にもなりません。失敗から学んだことを、将来に活かせる知見として蓄積していく必要があります。 誰でも失敗はした…

素敵な退職

役職と体面 2年前、私の部署で定年退職し、嘱託として再雇用されたNさんと言う人がいました。入社年次では、私の先輩であり、私も若い時にお世話になったこともありました。Nさんは、退職前までは部長補佐として部を盛り立ててくれたのですが、現役時代の貢…

本当の「できない病」とは?

できないものはできない 以前の記事で、「できない病」について触れたことがあります。「人がいない」、「予算が無い」などを言い訳にせず、仕事を進める知恵を出すのが社員の務め – そんな社内ポスターの話でした。 lambamirstan.hatenablog.com lambamirst…

退職後の人生設計 最初に考えること

燃え尽き老人 会社のOBに会うのは、楽しみでもある反面、ショックを受けることもあります。退職後の老後生活を満喫している様子顔を見て分かる人もいれば、中には、現役時代のギラギラしていた目が落ちくぼんで、生気を失ってしまった人もいます。 私の勤め…

働くこと、生きること (1)

働くことの理想と現実 学業を終えたら、働いて自立する。私はそのことに何の疑問も持たずに就職しました。それから約30年。もう定年が現実のものとしてすぐそこまで来ています。 これまで、折に触れ、働くことの意味を後付けでいろいろ考えてきましたが、ど…

歳を重ねることの価値

加齢で性格が変わる? 先日、妻の通院に付き合った時のことです。事前予約制の病院でしたが、いつも受付時間どおりに診察が受けられるわけでは無く、15分~20分程度の遅れは当たり前でした。 その日、妻と私が待合室のソファで診察を待っていると、60代半ば…

恥かきの度胸

人付き合いの名人 私の会社の大先輩でユニークな人がいました。すでに鬼籍に入って5年以上経ちますが、たまにその人のことを思い出すと顔が緩んでしまいます。 その先輩は、誰とでもすぐに親しくなれることが特技と言ってもいいくらいで、初対面の人でもあ…

役職の器

偉くなるための条件 会社にしても家庭にしても、信頼できる人間でなければ誰もついてきません。会社では、株主総会や取締役会の専決事項以外は、社長以下取締役や幹部社員が、事案の重要性によって決裁承認権限を持っています。 それは、会社の規程で決めら…

捨てる勇気 (2)

新たな活躍の場 大きな仕事を任された私の先輩でしたが、会社の方針転換から、全力を注いでいたプロジェクトが中止となってしまい、その後、体調を崩した先輩は病気休職となってしまいました。 lambamirstan.hatenablog.com 幸いにして、先輩は半年余りの休…

捨てる勇気 (1)

堪忍袋と虫の居所 普段温厚な人が、我慢していた怒りを爆発させることを「堪忍袋の緒が切れる」と言います。普段温厚な人が目くじらを立てて怒ると言うことは、“そうさせた側”が余程酷いことをしたのだろうと想像できます。 逆に、すぐ怒る人がいます。普通…

愚者の判断 (2)

野心を持つ者(続) 的確でスピーディーな意思決定プロセスを導入したはずの我が社でしたが、欧米流の見栄えの良い枠組みだけを取り入れただけで、それを運営する人間が変わらなければ、何のメリットも享受することは出来ませんでした。 lambamirstan.hatena…

愚者の判断 (1)

正しい決断へ導くもの これから書く話は、特に若い人に、組織の中で仕事をする際に心にとめておいてもらいたいことです。 「一を聞いて十を知る」とは賢明な人を言い表す例えですが、周りを見回してもなかなかそのような聡明で理解力のある人にはお目にかか…

優しい相談相手

善人は騙される 前回の記事で、悩んでいる人に付け込んで私腹を肥やそうとする人間がいることを書きました。 lambamirstan.hatenablog.com しかし、それ同様に許せないのは、人の悩み事を話のネタにしたり、人の不幸を見てほくそ笑むような人間がいることで…

薄っぺらなアドバイス

何でもアドバイスできる人 「困ったことがあったら相談に乗るよ」と気軽に言う人がいますが、あらゆる相談事に的確なアドバイスを行なえる人は存在しません。テレビや新聞などで扱っている人生相談では、悩みを抱える相談者に著名人がもっともらしい忠告を行…

努力することと無理をすること

働く新人 今年はコロナ禍の影響で、新入社員の入社直後の研修はオンラインで行われました。普通の年なら行われる配属部署での懇親会も無く、在宅勤務で部署の面々とはテレビ会議で会うことがほとんどとなると、本人にしても、配属先の上司や先輩社員にしても…

議論の本質が見える会議

新しい会議様式 コロナ禍の影響から、社内での会議の有り方も見直されました。法定の取締役会は依然として実際開催を維持していますが、業務進捗状況を共有するための、いわゆる「連絡会」はペーパーで済ませるなど、会議と呼ばれる集まりの回数は格段に減り…

能力と運

能力発揮の場はどこに この世の中、自給自足で生活している人や、親から事業や遺産を引き継ぐなどしてお金に苦労しないで一生を過ごす人は稀です。ほとんどの人はお金を稼がなければ生きて行くことは出来ません。 自営業で身を立てる人もいれば、会社に就職…

気遣いは家族のために

「倍返し」とはいかない現実 長い会社生活の中で、好き嫌いに関わらず様々な経験を積んできましたが、私は仕事で爽快な気分やカタルシスを感じたことはほとんどありません。入社時がバブル崩壊直後だったことと、景気の良し悪しで左右される業種ではないため…

イライラの芽(2)

自分を追い込まない 前回の記事で、自分に課せられた義務や課題、他人との意見調整など、プレッシャーや煩わしさが気の重さ、すなわちイライラの芽の種だと言う話をしました。 lambamirstan.hatenablog.com 仕事と私生活のバランスが保てれば問題は無いので…

イライラの芽(1)

すっきりしない日々 遡れば、小学校高学年の頃からでしょうか、「すっきりとした気分」でいられる日というのは、年に数えるほどしかないような気がしていました。先生に叱られたことを引き摺って、いつまでもうじうじ考え込んだり、友人のお願いを安請け合い…

外向けの自分

テンションを保つ難しさ 今月に入ってから、ずっと体調不良が続いていました。尾籠な話ではありますが、水分を排出できない状態 ‐ 排尿障害 ‐ が続き下半身に力が入らなくなってしまいました。いくつか病院を回り、尿路感染症と前立腺肥大の疑いということで…

会社が病気になったら

できない病の処方箋 以前、「できない病」のポスターの話を書きました。 lambamirstan.hatenablog.com 私の勤め先では、まだあのポスターが貼られています。評判が良くないため、総務にポスターを剥がすことを提案したこともありますが、そのつもりは無いよ…

肩書とレッテル

歓喜と無念の季節 この季節、どこの会社でも人事異動の話で持ち切りとなります。自分の会社だけでなく、取引先の人の動きも耳に入ってきます。昇進に歓喜する人、降格や出向で意気消沈する人、まさに悲喜交々です。 先日、お世話になった取引先の方の送別会…

働く理由と人生の意味 (3)

親の期待とアイデンティティーの確立 生まれてきた子供に大きな期待をかけるのは、どの親も同じだと思います。健康に育ってくれればそれで満足と言っていた親も、周りの様子を見るにつけ、子供には将来、お金に困らない生活を送ってもらいたい、そのためには…

働く理由と人生の意味 (2)

生きる意味への自問 ワーカホリックで仕事が中心の毎日になってしまうと、自分や家族と言う本当に大切にしなければならないものが見えなくなってしまいます。決して人生は働くためだけにあるわけではありません。 ほとんどの人々にとって、働くのは生活の糧…

働く理由と人生の意味 (1)

張りぼての自信 在宅勤務で家にいる時間が多くなると、自ずと家族と関わる時間も増えることになります。 妻は今月初めから普通に出社しており、今年就職した上の娘も一昨日から郊外の営業所で研修に参加しています。 ということで、日中家にいるのは、大学生…

上司と部下のドライな関係

宴会命男の屈辱 ちょうどこの季節、私の勤め先では6月から7月にかけての人事異動が公表されます。例年であれば送別会でカレンダーが埋まっていくのですが、今年はそんな雰囲気ではありません。会社としても、社外との宴会はもちろん、社員同士での飲み会も…

価値ある仕事

新しい生活様式を取り入れた働き方 厚労省が具体例を示した「新しい生活様式」。この中で、「働き方の新しいスタイル」として同省が掲げているのは、“テレワークやローテーション勤務”、“時差出勤”、“オンライン会議”など、3密を避けた働き方です。 実際に私…

「詰め込む」から「引き出す」へ

人材育成の“歩留まり” 例年、ゴールデンウィーク明けになると、新人研修を終えた新入社員が挨拶回りにやってきます。上司に連れられたリクルートスーツの若者の姿は初々しく、微笑ましいものです。 しかし、今は在宅勤務実施中と言うこともあり、本社に配属…

在宅勤務雑考 (3)

在宅勤務評価中 ゴールデンウィークが終わると、私の勤め先では、決算発表を行い、そして6月の定時株主総会に向けて準備が進められていきます。この時期、会社にいると総会準備のピリピリした空気を肌で感じるものですが、在宅勤務では社内の雰囲気を共有す…