仕事・転職・定年

雑談と沈黙

雑談を通して見える人柄 前回の記事で、私の勤め先で行なっている「コミュニケーションタイム」について触れました。 lambamirstan.hatenablog.com その導入当初、ある打ち合わせの後に、別の部の課長から言われたことがあります。「何かの拍子に口をついて…

雑談も仕事のうち?

雑談せよ 私の勤め先では、昨秋辺りから各部での「コミュニケーションタイム」を奨励しています。「コミュニケーションタイム」とは、何ということは無い、部の人間同士で雑談をするだけのことです。 在宅勤務が主流となり、オンラインの打ち合わせや会議以…

リタイア準備とのんびり休日

緊張感からの解放 去年の後半から手掛けていた大きなプロジェクトが一段落して、今月初めに私は部長の職を解かれました。妻の闘病生活が始まり、管理職の仕事を終わりにしたいと会社に伝えてから半年近く経ち、ようやく肩の荷を下ろすことが出来ました。 つ…

転職志願 群れから個へ

プレゼンマシーンの本音 昨年の春まで私の部下だった社員が会社を辞めることになりました。このご時世、退職の挨拶に社内を回ることは出来ないので、残念ながら彼とは顔を合わせることなくお別れとなりました。私は彼から届いたメールに、月並みなはなむけの…

見える恥、見えない恥 (3)

見ていて恥ずかしい人 人前で恥ずかしい思いをしたくない - 自意識過剰な人ほど周りの評価を気にするみたいですが、会議でのプレゼンや質疑応答で多少失敗したところで、出席者はそのようなことをいちいち覚えていません。本人が恥じ入るほど周囲の人間は気…

見える恥、見えない恥 (2) - 追記あり -

自分の恥を認めたくない心 誰でも人前で恥はかきたくないものです。大勢の人の前で自分の失敗を嘲笑されたり、叱責されたりすれば、辱めを受けたと感じない人はいないでしょう。部下への注意も、上司への諫言も、人目のつかない場所を選ばなければならないの…

見える恥、見えない恥 (1)

恥と緊張 若い頃の私は、人前で話すことが大の苦手でした。社内会議での案件説明。話の段取りを何度も予習したにも拘わらず、いざ本番となった瞬間に頭の中が真っ白になる。しどろもどろになって、暗記した“セリフ”をロボットのように話すだけで精一杯でした…

人間関係のトリミング

付き合いを断って身軽になる 仕事上の人間関係と異なり、プライベートの生活では、渋々付き合わなければならない相手はそれほど多く無いのかもしれません。 しかし、親類縁者や隣人、子どもの学校関係者など、厄介でも付き合わざるを得ない関係は存在するも…

人脈と信用力

数に頼る信用力 仕事でもプライベートでも、良好な人間関係を欠かすことが出来ません。私のこれまでの経験では、仕事上のストレスは、仕事そのものの負荷よりも人間関係の悩みに起因するものの方が多かったと言えます。相対する人との関係で、相手を信用する…

責任感と言う呪縛

責任感に縛られる 職場で信用を勝ち得るにはどうしたらいいのでしょうか。少なくとも、与えられた仕事を途中で投げ出してしまうようだと、次の仕事は回って来ません。周囲からの信用を得るための近道は、コツコツと結果を積み重ねていく以外ありません。 仕…

コミュニケーション不調 (2)

暗中の探り合い コロナ禍以前の職場では、同じ部署の面々の様子は嫌でも目に入ります。部下の仕事ぶりを見れば、その日の調子も分かります。しかし、在宅勤務が基本になってからはそうは行きません。毎日の定例のミーティングも、仕事の進捗状況を報告し合う…

コミュニケーション不調 (1)

顔が見えない会議 私の勤め先では、昨年の春のステイホームに伴い在宅勤務が開始されましたが、秋頃から、「週の半分は在宅での勤務を行なうことを目途とする」と言う、要領を得ない社令が出されました。裏を返せば、週の半分は会社に顔を出すようにというこ…

価値の変質 (2)

根回しの達人と廊下トンビ 管理職に求められるものは調整能力。私の先輩から何度も言われた言葉です。仕事は部下に任せて、自分は担当している案件に“けち”がつかないよう、社内調整を抜かりなく進めることに専念する。 先輩が言わんとしていることは理解で…

価値の変質 (1)

転職氷河期 組織の中にいて役職がそれなりに上がってくると、自分は会社に認められている、自分には能力がある、と自信を深めることになるのでしょうが、全て自分の力で勝ち取ったものとは限りません。会社の人事は業務能力以外の運・不運にも大きく左右され…

人をつなぎ留めておくもの

虚礼廃止 ひと昔前までは、年の瀬になると慌てて年賀状の準備に追われていたものです。仕事がどんなに忙しくても、三が日内に賀状が先方に届くように気をつけていました。 当時、私の勤め先では、社員の住所録が平然と配布されていた時代でした。年賀状を送…

ノンアルコールな人間関係

飲み会に命を懸ける 昨年の年の瀬は、取引先との忘年会でカレンダーが埋まっていました。いつもの年であれば、酒席が続かないよう、“休肝日”を考えながら予定を組まなければならなかったのですが、今年、私の予定表の夜の部は真っ白です。社内に目を向けても…

老後は何をする時間?

働けるだけ働く 定年延長の傾向はこれからも続くのでしょうが、仮に70歳が定年になった場合、高校卒業後にすぐ就職すると、50年近く“働き手”として活躍することとなります。それに伴い、老後の時間は短くなります。 平均寿命が延びたとしても、健康でいられ…

メールの両刃

便利になって仕事が増える 昔の話を引き合いに出すのは私の悪い癖なのですが、私が若手社員だった頃は、急病で休む時などは、上司に電話を入れることが“常識”でした。また、仕事の指示や依頼、それに対する連絡や報告も、直接口頭で行なっていました。今の若…

失敗と教訓 (2)

失敗だけはしたくない 失敗すること自体が嫌なので、自分が主体となって仕事はしたくないと言う若手社員。もし、私の下にこのような部下が異動してきたら、お手上げかもしれません。本人に仕事に取り組む意欲がなければ、どんなに潜在能力があっても、それを…

失敗と教訓 (1)

失敗の積み重ね 失敗を重ねて得た教訓は、教科書で学んだ知識よりも現実の世界で役立つものです。ただし、失敗を積み重ねるだけでは何の教訓にもなりません。失敗から学んだことを、将来に活かせる知見として蓄積していく必要があります。 誰でも失敗はした…

素敵な退職

役職と体面 2年前、私の部署で定年退職し、嘱託として再雇用されたNさんと言う人がいました。入社年次では、私の先輩であり、私も若い時にお世話になったこともありました。Nさんは、退職前までは部長補佐として部を盛り立ててくれたのですが、現役時代の貢…

本当の「できない病」とは?

できないものはできない 以前の記事で、「できない病」について触れたことがあります。「人がいない」、「予算が無い」などを言い訳にせず、仕事を進める知恵を出すのが社員の務め – そんな社内ポスターの話でした。 lambamirstan.hatenablog.com lambamirst…

退職後の人生設計 最初に考えること

燃え尽き老人 会社のOBに会うのは、楽しみでもある反面、ショックを受けることもあります。退職後の老後生活を満喫している様子顔を見て分かる人もいれば、中には、現役時代のギラギラしていた目が落ちくぼんで、生気を失ってしまった人もいます。 私の勤め…

働くこと、生きること (1)

働くことの理想と現実 学業を終えたら、働いて自立する。私はそのことに何の疑問も持たずに就職しました。それから約30年。もう定年が現実のものとしてすぐそこまで来ています。 これまで、折に触れ、働くことの意味を後付けでいろいろ考えてきましたが、ど…

歳を重ねることの価値

加齢で性格が変わる? 先日、妻の通院に付き合った時のことです。事前予約制の病院でしたが、いつも受付時間どおりに診察が受けられるわけでは無く、15分~20分程度の遅れは当たり前でした。 その日、妻と私が待合室のソファで診察を待っていると、60代半ば…

恥かきの度胸

人付き合いの名人 私の会社の大先輩でユニークな人がいました。すでに鬼籍に入って5年以上経ちますが、たまにその人のことを思い出すと顔が緩んでしまいます。 その先輩は、誰とでもすぐに親しくなれることが特技と言ってもいいくらいで、初対面の人でもあ…

役職の器

偉くなるための条件 会社にしても家庭にしても、信頼できる人間でなければ誰もついてきません。会社では、株主総会や取締役会の専決事項以外は、社長以下取締役や幹部社員が、事案の重要性によって決裁承認権限を持っています。 それは、会社の規程で決めら…

捨てる勇気 (2)

新たな活躍の場 大きな仕事を任された私の先輩でしたが、会社の方針転換から、全力を注いでいたプロジェクトが中止となってしまい、その後、体調を崩した先輩は病気休職となってしまいました。 lambamirstan.hatenablog.com 幸いにして、先輩は半年余りの休…

捨てる勇気 (1)

堪忍袋と虫の居所 普段温厚な人が、我慢していた怒りを爆発させることを「堪忍袋の緒が切れる」と言います。普段温厚な人が目くじらを立てて怒ると言うことは、“そうさせた側”が余程酷いことをしたのだろうと想像できます。 逆に、すぐ怒る人がいます。普通…

愚者の判断 (2)

野心を持つ者(続) 的確でスピーディーな意思決定プロセスを導入したはずの我が社でしたが、欧米流の見栄えの良い枠組みだけを取り入れただけで、それを運営する人間が変わらなければ、何のメリットも享受することは出来ませんでした。 lambamirstan.hatena…