和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

子どもの教育と親の義務 (3)

藁にもすがる思い スクールカウンセラーから紹介を受けた家庭教師 – リズさん – は、私の母親と同年代の恰幅の良い女性でした。数年前まで小学校の教師をしていたと言い、今は他に受け持っている生徒もいないので、こちらの都合に合わせて個人授業を行なえる…

子どもの教育と親の義務 (2)

娘の不登校(続) 現地校に通い始めて1か月が過ぎたある日、上の娘は学校に行きたくないと言い出しました。泣いて嫌がる娘を宥めすかして何とかクラスルームに送り届けた後、妻と一緒にスクールカウンセラーと面会しました。 スクールカウンセラーは、学校生…

子どもの教育と親の義務 (1)

サボり癖の延長線 前回の記事で、不登校児の話題に少しだけ触れました。 lambamirstan.hatenablog.com 不登校になる理由は様々です。いじめや体罰などで学校に行きたくても行けなくなってしまったと言うケースもあるでしょう。無理やり子どもを学校に通わせ…

躾の連鎖

不登校児の言い分 下の娘は、アルバイトで英語の塾講師をしています。人に教えられるのを極端に嫌っていた彼女でしたが、人に教えるのは性に合っているようで、毎日遅くまで教材の予習に余念がありません。塾の授業はマンツーマン方式なので、生徒のレベルに…

メールの両刃

便利になって仕事が増える 昔の話を引き合いに出すのは私の悪い癖なのですが、私が若手社員だった頃は、急病で休む時などは、上司に電話を入れることが“常識”でした。また、仕事の指示や依頼、それに対する連絡や報告も、直接口頭で行なっていました。今の若…

残光に包まれて

最愛の人の死 会社の大先輩のOさんは、退職後に生まれ故郷の新潟に戻り、たまの用事で上京する時にお互いに都合が合えば近況報告をする間柄です。 先月上旬、Oさんが都内の病院で診察を受けた帰りに、一緒に昼食を摂りました。前回あったのは、3年ほど前。来…

二十歳の娘への言葉

想い出の欠落 これは、家族の誰にも話したことが無いのですが、私は、下の娘が生まれて間も無い頃から、2歳の誕生日を迎える頃までの記憶がほとんどありません。 事故による記憶喪失などでは無く、あの頃の私は、仕事に忙殺されて精神的に危うい状態だったの…

自動車暴走死傷事故に思うこと

過ちは敗北 2019年4月に発生した、東京・池袋での自動車暴走死傷事故。その初公判が先日開かれました。 この事故を知らない人はいないと思いますので、ここでその詳細に触れることはしませんが、11名の死傷者を出した事故の被告人は、被害者やご遺族に形式的…

世の中の中心

老害予備軍 少し前に、公共の場で声を荒げて年下の人間を罵倒する高齢者の話を書きました。 lambamirstan.hatenablog.com 「老害」と言う言葉がいつから使われ始めたのかは定かではありませんが、これだけ高齢者の数が増えれば、他人に迷惑をかける“老害”が…

老後の住環境 (2)

住環境への拘り今の自分たちのスタイルに合った住環境が、必ずしも老後の生活に適しているとは限りません。ライフステージに合わせて引っ越しするのが良いのか、あるいは先々を見据えて“定住”するのが良いのか。住環境にどこまで拘るのかは、自分や家族の価…

老後の住環境 (1)

終の棲家が重しとなる 老後を考えると言うと、真っ先にお金のことが頭に浮かぶ人が多いのでしょうが、私は、自分の両親の老後生活を見て、どのように暮らすのかを具体的にイメージすることの方がより大事だと思いました。 老後の暮らし方次第で必要な生活費…

結婚と非婚 天の気まぐれ (2)

酸っぱい葡萄 すでに退職してしまいましたが、私の勤め先で女性初の幹部社員になったOさんと言う先輩がいました。かつて“男社会”だった会社の中で、女性が管理職になるのは大変なことだったと思います。 Oさんは部下や同僚にとても厳しい人でした。ただし、…

結婚と非婚 天の気まぐれ (1)

余計なお世話 結婚して子供や孫を授かり一生を終える人もいれば、生涯独身を貫く人もいます。そのこと自体が幸不幸を決めるものでは無いのですが、結婚“そのもの”を強く望む人がいれば、反対に絶対に結婚はしないと宣言する人もいます。結婚を希望する人も非…