和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

自主隔離生活

発熱

先週、月曜日の昼くらいから悪寒と倦怠感を覚えたため、熱を測ってみると思いのほか高く、午後休暇を取って地元のPCR検査センターで検査を受けました。結果が判明するのは翌日でしたが、帰宅後、私は寝室で自主隔離生活を始めることになりました。

 

この二年余り、新型コロナに感染しないよう用心に用心を重ねてきたはずでした。闘病中の妻はもちろんのこと、娘二人にも感染防止については口が酸っぱくなるほど注意していた当の本人が感染してしまったとなっては、そして、それが家庭内感染に広がってしまったとしたら、悔やんでも悔やみきれません。

 

外出時にはマスクを着用し、帰宅後は手洗い・うがいを徹底していたにも拘わらず、完全に感染を防止することはやはり無理なのでしょうか。あるいは、私が気づかないうちにどこかで軽率な行動を取っていたのかもしれません。

 

その日、私が帰宅した時には、寝室に布団が敷かれ、枕元には水筒やのど飴が置かれていました。在宅勤務だった上の娘が気を利かせて用意してくれたものでした。

 

帰宅当初はそれほどでも無かった症状は、夜半から悪化し、布団を頭からかぶっていても震えが止まらず、息苦しさで眠ることも出来ないまま夜を明かしてしまいました。

 

陰性

翌朝、メールで届いた検査結果は「陰性」。新型コロナに感染していないことを知ってほっとしたかと言えば、そうではありません。実際に私は最悪な状態で、近所の総合病院の発熱外来に予約を入れたものの、徒歩十分足らずの道のりを娘に同行してもらわなければならないほどふらふらでした。

 

解熱剤のお陰で高熱は治まったものの、倦怠感と関節痛が酷く、病人生活は長引きました。検査結果は陰性でしたが、だからと言って風邪をまき散らしていいわけではありません。完全隔離とまではいかずとも、食事は家族が済ませた後に別に摂るようにして、私は二階の寝室に籠り切りでした。

 

結局、丸々一週間仕事と家事を休んだことで、自分の体にとっては良い休養になりましたが、病で臥せっている状態とは身の置き場の無い心細いものです。忙しい時にはゆっくり休みたいと望んでいた気持ちは、体調が快復するにつれて、動きたくてうずうずし始めます。

 

結局は、忙し過ぎても暇過ぎてもダメで、程々にやることのある生活が一番なのだと感じました。まだ関節痛は残りますが、本日から仕事に復帰することとなりました。