和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

集中力の邪魔

新年度になって一か月が過ぎようとしています。

在宅勤務の日数が制限されたため、私は週三日出社するようになったのですが、これまであまり気にしなかった職場の雑音に悩まされています。

コロナ禍の間に、会社が事務所の縮小とフリーアドレス化を推し進めたことによって、社員のパーソナルスペースは格段に狭くなりました。

当初は、在宅勤務の継続が前提で、人事部や総務部の説明では、事務所の人口密度は以前よりも低くなり、パーソナルスペースの狭さは問題にならないというものでした。

ところが、今のように社員の出社率が上がってしまうと、事務所はほぼ満席状態。空いている席を見つけるのに苦労する社員もいます。また、出社勤務者と在宅勤務者が混在するため、今でもほとんどの会議や打ち合わせはオンラインで行なうのですが、両隣の同僚が打ち合わせをする声で仕事に集中できません。

この一か月の疲労の蓄積は、通勤回数が増えたことによる肉体的な疲れではなく、集中力を維持するために余計な神経を使っているためなのだと思います。

約三年間の在宅勤務に慣れてしまった私が、過剰に神経質になったことも考えられます。それにしても、職場の人間関係や仕事そのもののストレスとは別の、“第三のストレス”に見舞われるとは想像していませんでした。