和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

連休半ば

今年のゴールデンウィークはどこか遠出でもしようかと考えていた私でしたが、娘たちは、人でごった返している行楽地へ足を運ぶよりもちょっと贅沢な家飲みにお金をかけたいと言い、結局、二人の意見に流された形になりました。

もっとも、家族旅行にしても家飲みにしても、娘たちは「まだ給料が安いから」と自分の財布のひもを緩めることはないので、単に人込みにもまれるのを嫌がっただけなのでしょう。

上司と反りが合わず、“モチベーションゼロ”の下の娘。家でダラダラしていれば、母親から小言が飛んでくるのを経験上熟知していて、一日ひと仕事を自分に課すことで余計な諍いを避けています。昨日はレンジフードの掃除、一昨日はウッドデッキのペンキ塗り。それが終わると自室に引き上げます。

対照的なのが上の娘で、転職後の五か月足らずで随分と明るくなりました。昨年まで、休日は家にこもりがちでしたが、このゴールデンウィークは旧知の友人と会ったり、ショッピングに出かけたりと忙しくしています。

仕事の悩みから解放された上の娘。自称、“社内反抗期”の下の娘。二人の娘は一年で状況が逆転しました。

 

昨日、散歩の途中で地元のファーマーズマーケットに立ち寄りました。普段の買い物は近所のスーパーや無人販売所で用が足りるのですが、旬の食材を求めて時たま足を延ばす買い物スポットです。

その日買ったのは、筍と蕗、それに大きめの蕪。筍と蕗はあく抜きなどの手間はかかりますが、時間のある休日はその手間が楽しみにもなります。

タケノコご飯と蕗の煮びたし。蕪の葉っぱは豆板醤とオイスターソースの炒め物にしました。蕪の本体は甘酢漬けにして連休の終盤に食卓に登場する予定です。

休日のひと時、料理作りで心がほっこりするのは、自分の時間を自分のペースで使えるからなのだと思います。連休前、仕事のことで何となくモヤモヤしていた胸の内がすっきりしました。