和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

連休の終わり

長い週末

毎年、ゴールデンウィークが終わると一年の半分が過ぎた気になります。ここ数年、大型連休に合わせて家族旅行の計画を立てるでもなく、今年もそれは変わりません。

 

もっとも、今回のゴールデンウィークは、下の娘の引っ越しを想定してあえて家族のイベントを計画しておらず、結果としてぽっかりと予定が空いてしまったのでした。そのお陰で、私としては長い週末のような時間を自分のペースで楽しむことができました。

 

最近の私が“自分時間”を意識して、それを楽しめるようになったのは何故なのか。去年も一昨年も今とそれほど状況は変わりません。特に一昨年は二か月間の介護休業で完全に仕事から切り離された時間を持てたのですが、時間の使い方を意識することはありませんでした。思うに、これまではどのように時間を使うべきなのかを考えるほどの余裕がなかったのでしょう。

 

妻や私の将来のことを考え、ほじくり返せばいくらでも不安や悩みを見つけることは出来るのでしょうが、自分たちが置かれている“今”をありのままに受け入れられるようになったことが心のゆとりにつながったのだと思います。

 

今年のゴールデンウィークも終わりますが、決して暇を持て余すことはなく、家事や自分の趣味のための時間がもっと欲しいと感じるほどの忙しい連休でした。

 

ペンキ塗り

今年就職した下の娘は、先月まで他県への配属になるものと思い込んでいて、荷造りをほとんど済ませ、あとは引っ越し業者が段ボール箱を持ってきてくれれば箱詰めするだけの状態でした。

 

幸か不幸か、娘の思惑は外れて本社勤務になりました。独り暮らしが先送りとなったことで、先月までピリピリした緊張感を漂わせていた娘は、この連休、家でゴロゴロして過ごしていました。

 

私は娘に、荷ほどきをするとか出かけてくるとか何かやるように促そうかと考えました。私のそんな気配を察したのか否か分かりませんが、娘が思い立ったようにウッドデッキのペンキ塗りを始めたのは昨日のことでした。

 

そんな話を妻にすると、娘が来週から配属先での仕事が本格的にスタートすることに不安を感じているのだと言います。心配性な妻にそれ以上話させると娘の悩みを我が事にしてしまうので、私は話題を変えました。

 

何をするわけでもなくぼーっと過ごしているように見えた娘が、“活動開始”したのは、何か自分の中解決したのでしょう。今までも親に弱みを見せることのない娘でした。

 

ペンキ塗りでひと汗かいた娘は、シャワーを浴びると缶ビールを一気飲みして、自室の片づけを始めた様子でした。