和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

2020-01-01から1年間の記事一覧

気遣いは家族のために

「倍返し」とはいかない現実 長い会社生活の中で、好き嫌いに関わらず様々な経験を積んできましたが、私は仕事で爽快な気分やカタルシスを感じたことはほとんどありません。入社時がバブル崩壊直後だったことと、景気の良し悪しで左右される業種ではないため…

夏休みの引きこもりプラン

Go To トラベルキャンペーンのジレンマ Go To トラベルキャンペーンは、コロナ禍によって大打撃を受けた旅行業界や観光事業の復興に向けて計画されたもので、当初は新型コロナが沈静化した後に開始される予定のはずでした(と私は理解していました)。 新型…

自分物語のラストシーン

埃を被ったエンディングノート 今年の初め、妻と私は自分たちのエンディングノートを作ることにしました。 (エンディングノート) その後、なかなか取り掛かれず、コロナ禍の中、足元の生活を考える方に気を取られ、いつの間にかエンディングノートはリビング…

イライラの芽(2)

自分を追い込まない 前回の記事で、自分に課せられた義務や課題、他人との意見調整など、プレッシャーや煩わしさが気の重さ、すなわちイライラの芽の種だと言う話をしました。 lambamirstan.hatenablog.com 仕事と私生活のバランスが保てれば問題は無いので…

イライラの芽(1)

すっきりしない日々 遡れば、小学校高学年の頃からでしょうか、「すっきりとした気分」でいられる日というのは、年に数えるほどしかないような気がしていました。先生に叱られたことを引き摺って、いつまでもうじうじ考え込んだり、友人のお願いを安請け合い…

外向けの自分

テンションを保つ難しさ 今月に入ってから、ずっと体調不良が続いていました。尾籠な話ではありますが、水分を排出できない状態 ‐ 排尿障害 ‐ が続き下半身に力が入らなくなってしまいました。いくつか病院を回り、尿路感染症と前立腺肥大の疑いということで…

親の思いと子の気持ち

親の背中 私たちの長女は、今年就職しました。自宅通勤なので、親の目から見ても、朝早めに起きる以外は学生時代とあまり変わりません。次女は大学2年生。今年はコロナ禍のため、まだ一度も大学へは行かず、オンラインで講義を受ける毎日です。 妻は、先月半…

衣食住の住

生活の場をどのように捉えるか 衣・食・住。生活を考える上でどれも大切な要素ですが、その中でも「住」は生活の基盤であり、家族の間でも、それぞれの価値観がぶつかり合う可能性の高いものだと思います。知人や会社の同僚がどこに住んでいるのか、どんな家…

使うお金のメリハリ

これからの時代の借金 いつの時代も、「一寸先は闇」なのは変わり無いのでしょうが、特に今年ほど ‐ まだ折り返し地点を過ぎたばかりですが ‐ その言葉を強く感じたことはありません。私が就職してからの約30年も山あり谷ありでしたが、今年は、コロナ禍によ…

人種差別デモ 何のための抗議なのか

略奪でガス抜き? 米国ミネソタ州の人種差別デモをしばらくチェックしていたのですが、ここ数日あまり大きく取り上げられることが無くなりました。 今回の発火点はミネアポリス市でしたが、抗議活動は全米の主要都市に飛び火しました。メディア等のニュース…

ニューノーマルが崩れていく

緊急事態解除後の緩み 私の勤め先では、まだ在宅勤務が続いているのですが、これまでの「不要不急の出社は控える」というものから、「自宅でできる仕事がある場合には、在宅勤務を推奨する」と一歩後退しています。 今週は事務所内の引っ越しがあったため、…

本心はどこにある? (2)

独りの世界 思考実験と言うほど大袈裟なものではありませんが、野中の一軒家で独り暮らしをすることを空想してみます。 食料を始め、生きて行く上で必要な物は全て整っています。何か買い物がしたければ、通販で手に入れられます。訪れる客はいません。他者…

本心はどこにある? (1)

自分のものさし 前回の記事の最後で、自分にとって必要か否かの判断は、自分の胸に聞くべきということを書きました。 lambamirstan.hatenablog.com 世間体と虚栄心の共通しているところは、周囲の人々の目に対する意識と言う点です。他者が自分をどのように…

虚飾と本心

気になる他人の目 ほとんどの人は、多少の差こそあれ、他人の目を気にしながら生きているのではないでしょうか。出かける時に、「今日は何を着て行こうか?」と悩むのも、自分にあった服を着たいという気持ちもあるのでしょうが、それ以上に、誰かに見られて…

当たり前のことに感謝 (2)

「当然」な存在 自分にとって大切な人を「空気のような存在」などと言うことがあります。いつも自分の傍にいてくれて、困った時に頼りになる存在。いなくなって初めて大切さが分かる存在。そんな、“いるのが当然”の存在は、普段は文字どおり空気のように意識…

当たり前のことに感謝 (1)

人によって全く異なる“当然” “当然”と言う言葉。「これくらいは、できて当然」、「そんなもの、言われなくてもやるのが当然」等々。当然のことをした方としては、いちいち相手からのお礼を期待しているわけではないのでしょうが、それでも、「やって当然」と…

会社が病気になったら

できない病の処方箋 以前、「できない病」のポスターの話を書きました。 lambamirstan.hatenablog.com 私の勤め先では、まだあのポスターが貼られています。評判が良くないため、総務にポスターを剥がすことを提案したこともありますが、そのつもりは無いよ…

「がんばれ」は無責任な言葉?

子育てが終わって 我が家は、次女が昨年大学に入学した時点で、子育ては終了したと思っています。もちろん、娘が卒業するまで学費を払わなければなりませんが、娘に対して「ああしろ、こうしろ」と口うるさく言うことはしないと、妻とも決めています。 振り…

コミュニケーションツールは変われども

やりっ放しは責任逃れ 我が家の大学生の娘、現在アルバイトで学習塾の講師をしております。高校時代は、人に指図されることを最も嫌い、学校の先生や親のアドバイスは一切聞き入れませんでした。それが、今や“教え魔”に変身してしまいました。毎日夜遅くまで…

肩書とレッテル

歓喜と無念の季節 この季節、どこの会社でも人事異動の話で持ち切りとなります。自分の会社だけでなく、取引先の人の動きも耳に入ってきます。昇進に歓喜する人、降格や出向で意気消沈する人、まさに悲喜交々です。 先日、お世話になった取引先の方の送別会…

生きたお金の使い道

生きるために働く 生まれてこの方お金に苦労したことが無いと言う人は、ある意味幸運です。何をするにもお金が必要な世の中、毎日生きて行く上でお金のことが頭から離れることはありません。“ある意味幸運”と書いたのは、お金に不自由していなくても、それで…

働く理由と人生の意味 (3)

親の期待とアイデンティティーの確立 生まれてきた子供に大きな期待をかけるのは、どの親も同じだと思います。健康に育ってくれればそれで満足と言っていた親も、周りの様子を見るにつけ、子供には将来、お金に困らない生活を送ってもらいたい、そのためには…

働く理由と人生の意味 (2)

生きる意味への自問 ワーカホリックで仕事が中心の毎日になってしまうと、自分や家族と言う本当に大切にしなければならないものが見えなくなってしまいます。決して人生は働くためだけにあるわけではありません。 ほとんどの人々にとって、働くのは生活の糧…

働く理由と人生の意味 (1)

張りぼての自信 在宅勤務で家にいる時間が多くなると、自ずと家族と関わる時間も増えることになります。 妻は今月初めから普通に出社しており、今年就職した上の娘も一昨日から郊外の営業所で研修に参加しています。 ということで、日中家にいるのは、大学生…

現実と作り物

誹謗中傷の凶暴性 女子プロレスラーの木村花さんがお亡くなりになったニュースは皆さんご存じのことと思います。テレビのリアリティー番組での言動をめぐり、SNSで毎日のように誹謗中傷を受けてきて、それを苦にしての自死とも言われています。 どんなに強靭…

自分のための時間

妻の悩み 新型コロナ騒動に伴う緊急事態宣言が出されて以来、妻は自宅待機となっていました。妻の仕事は在宅でできるものでは無いため、家にいてもやることがありません。有り余る時間で、読書やビデオ鑑賞、マスク作り、おやつ作りなど、在宅生活を満喫して…

上司と部下のドライな関係

宴会命男の屈辱 ちょうどこの季節、私の勤め先では6月から7月にかけての人事異動が公表されます。例年であれば送別会でカレンダーが埋まっていくのですが、今年はそんな雰囲気ではありません。会社としても、社外との宴会はもちろん、社員同士での飲み会も…

お金の重さ 善意の重さ

給付金の有難み 新型コロナ感染症対策の一環として、特別給付金の申請が始まりました。諸手続きに伴う混乱はあるようですが、家計への支援が始まったことは嬉しいニュースです。このほか、個人事業者のための持続化給付金や学生向けの支援給付金も創設されま…

価値ある仕事

新しい生活様式を取り入れた働き方 厚労省が具体例を示した「新しい生活様式」。この中で、「働き方の新しいスタイル」として同省が掲げているのは、“テレワークやローテーション勤務”、“時差出勤”、“オンライン会議”など、3密を避けた働き方です。 実際に私…

新しい生き方を楽しむには

普通が普通で無くなる 前回の記事で、新しい生活様式を受け入れた「新しい生き方」を考える必要があると書きました。 lambamirstan.hatenablog.com 長年親しんできた生活様式を半ば強制的に変えさせられるとなると、それに強い抵抗感を抱く人々がいてもおか…