和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

夏休みの引きこもりプラン

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Go To トラベルキャンペーンのジレンマ

Go To トラベルキャンペーンは、コロナ禍によって大打撃を受けた旅行業界や観光事業の復興に向けて計画されたもので、当初は新型コロナが沈静化した後に開始される予定のはずでした(と私は理解していました)。

 

新型コロナの新規感染者が再び増加傾向にある中で、政府が、国内居住者の旅行を促進する事業を強行することに違和感を覚えないわけではありません。しかし、旅行会社や宿泊施設等の収益が前年比で桁違いに落ち込んでいる現状を考えると、夏休みシーズンを前にしたこのタイミングでカンフル剤を打っておく必要性も理解できます。政府は苦渋の選択をしたのだと思います。

 

ほとんどの方が心配されているとおり、国内旅行の活性化は、新型コロナの感染を勢いづける危険性もあることから、旅行する場合には、一層の感染予防が欠かせません。報道によれば、若年層は感染しても発症あるいは重篤化するリスクは低いと言われていますが、仮にそうだとしても、高齢者や病気の治療中または治療を終えたばかりの方々にとっては、新型コロナに感染することが命取りとなる可能性もあるため、「自分は感染しても大したことにはならないだろう」という考えで行動することは慎むべきだと思います。

 

特に最近気がかりなのは、電車の乗車率がほぼ通常時のそれに戻りつつあること、その中でマスクを着用していない人が散見されることです。長い自粛期間とその後の緊急事態宣言解除によって、抑制されていたものが一旦解かれると、「新しい生活様式」を忠実に守る人の割合は徐々に低減していくことが予想されます。「自分は大丈夫」と思っている人は、自分が知らないうちに感染する可能性と、感染者として周りにいる人々にうつしてしまうかもしれない可能性があることを考えて行動してもらいたいと思います。

 

我が家も、今年はゴールデンウィークは外出すること無く家で過ごしましたので、その分夏休みは楽しもうと考えていたのですが、妻の病気の治療もあり、残念ながら旅行は見送ることにしました。もっとも、ゴールデンウィークの際に、“在宅生活の楽しみ方”を見つけましたので、家族ともども憂鬱な気分にはなっていません。家族旅行は、もう少し先の楽しみとして取っておきたいと思っています。

 

感染拡大を防ぐ行動を続ける

経済を回さなければならない。コロナ感染を防がなければならない。4月初旬の緊急事態宣言、その後の自粛生活、そして、宣言解除後から現在に至るまでの私たちの生活を振り返ってみると、これが如何に難しいことか分かってきました。

 

私の会社は、幸いにして、依然、在宅勤務推奨を継続していますが、取引先の様子を聞いてみると、実質的に在宅勤務を“終了”させてしまったところもあるようです。私は、今も週1~2回程度の出社に留めるようにしていますが、電車の込み具合は、通常時の7~8割程度。特に夕方の帰宅時間の電車内は、いわゆる“3密”を防げる状態にありません。

 

4月~5月にかけての、閑散とした駅構内や社内の光景は、もはや遠い昔のような気がします。私たちは、あの自粛生活の中、在宅でも仕事をこなせることを証明したはずでは無かったのでしょうか。今、新規感染者数が再び増加しつつある状況で、出社しなければならない理由とは何なのでしょうか。

 

重篤化している感染者がまだ少ないこと、病床数が十分に確保できていることを行政は協調しますが、仮に、商業施設や医療施設でのクラスター発生が制御できなくなり、また、高齢者など、重篤化するリスクの高い世代への感染が広がれば、病院の受け入れ態勢が再び危機に瀕することは、誰でも想像できるというものです。

 

今さら、自粛生活に戻ることが不可能だとしても、行政による「新しい生活様式」の啓蒙活動の強化や、クラスターを発生させた飲食店の店名公開、企業への在宅勤務要請など、打つ手はまだまだあると思います。闇雲に危機感を煽ることに反対する考えをお持ちの方々が少なからずいる一方で、行政の対応にいら立ちを覚えている人々も存在します。

 

経済活動の活性化と感染の予防を如何に両立させるか、政府と自治体のこれからの対応次第で、日本が他の感染拡大を抑えられない国々と同じ道を辿ることになるのか、コロナ対策のモデル国となるのかが決まります。

 

静かな夏休みの楽しみ方

今月初めは私たちの27回目の結婚記念日でした。普段あまり外食をしない家族なのですが、結婚記念日は毎年家族4人で外で食事をすることが、何となく決まりになっていました。そんな中、今年は初めて家でお祝いをしました。

 

外食できない分、我が家にしては少し贅沢な食材とお酒を調達して、小ぢんまりではありましたが、思い出に残る結婚記念日となりました。

 

また、夏休みは旅行の計画も無くなったことから、まとめて休みを取ることはしませんが、週末など家族がそろう日の夜は、これまでの家族旅行で取り溜めたビデオの“上映会”をしようと思っています。考えてみると、旅行のビデオは撮りっ放しで、改めて見返すことをしてきませんでした。

 

娘たちがまだ小さかった頃のビデオを十数年ぶりに見返すと泣いてしまいそうですが、今から楽しみにしています。