和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

プラネタリウムとかき氷

同窓会

妻の元に高校の同窓会の案内が来ました。開催日は来年のお盆だというので、随分と気の早い案内ですが、会場を予約する都合から出席者の人数を把握しておきたいというのが同窓会幹事の意向のようでした。「それにしても」と私は思いましたが、クラス会ではなく、学年全体での同窓会を予定しているとのことなので、一年がかりの準備が必要なのだと納得しました。

 

妻は先々月、中学校の同窓会に出席しています。中学校にしても高校にしても、これだけ長い間同窓会が続いているのは、幹事の方々の地元愛の賜物です。

 

翻って、私は小学校、中学校、高校、それぞれの同級生との交流は無くなってしまったので、妻のように昔話に花を咲かせる相手がいるのを羨ましく思います。

 

暇つぶしのノスタルジー

私の勤め先には全社一斉の夏季休暇はなく、各自有給休暇を消化して夏休みを取ることになります。

 

これまでは我が家でも夏休みのプランなるものを立ててきましたが、今年の春先に何の計画も立てずに決行した熱海旅行が思いの他楽しかったので、今年は混み合う夏休みシーズンを避けて、涼しくなった頃にぶらりと家族旅行をしようかと考えています。

 

とは言え、お盆シーズンは休暇を取る同僚も多く仕事も捗りません。先週後半は、暇になったらやろうと思っていた資料の整理に取り掛かりましたが、それも半日で片付いてしまいました。そこで、金曜日の午後に急遽休みを取って外出することにしました。

 

その前日、妻と話をしていた時に、お互いに趣味が合わないことが話題になりました。新婚当初のデートで訪れた渋谷のプラネタリウム。上演間もなく私の横で寝息を立て始めた妻を詰る私に対して、自分の興味のないものに付き合わされる身にもなってほしいと不満を漏らす妻 – というのがお決まりのネタでした。

 

小学生の頃、毎月初めの週末になると、私は独りで渋谷の五島プラネタリウムに通ったものでした。当時住んでいた家の物干し台から仰ぐ夜空は、街の灯が邪魔をして数えるほどの星しか目にすることができませんでしたが、プラネタリウムでは東京では見えないはずの星空を楽しませてくれました。

 

前夜の妻との話がきっかけとなり、急な休みの行先は自宅から小一時間のところにある科学館に併設されたプラネタリウムに決めました。体調の良さそうな妻に声をかけると案外乗り気だったのですが、猛暑のあまり、最寄り駅までたどり着いたところで妻にせがまれて行先が甘味処に変わってしまいました。やはり趣味の世界は一人で堪能するものだと思いました。