夫婦の生活は連帯責任 (2)

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結婚後のお金のやりくり

結婚後に形成した財産は夫婦共有のものです。共働きでそれぞれの収入に差があったとしても、あるいは、夫婦のいずれかが専業主婦/主夫であっても同じです。夫婦は協力して生活を営むと言うことが前提となっているからであって、家庭で最もお金を稼いでいる方にお金の使い方の決定権があるわけではありません。

 

また、共働きでも稼ぎ手が一人の場合でも財産は夫婦共有なのですから、収入と支出の額を知る権利は夫婦両方のものです。

 

これから結婚を考える方や間もなく結婚する方は、「お金の管理の話は結婚してから」と言わずに、夫婦としてのライフプランと併せて結婚前までに相談して決めておくことを“強く”お勧めします。結婚してからお金に対する考え方がまるで違ったことを知った、となっては手遅れです。

 

苦労するのは自分だけ?

家の中で自分が一番苦労していると思わないことです。外で働くことは大変で、専業主婦/主夫は気楽だと言うことはありません。もちろん、その逆もありません。役割がそれぞれ異なっているだけで、家庭を支えていることに違いはありません。

 

かつて、専業主婦を揶揄して、「三食昼寝付き」などと言う言葉が流行りました。専業主婦に対する誤ったイメージを持っている人がいるとすれば、夏休みの間でも自分で家事一切をしてみれば大変さが分かります。もちろん、手抜きしないで家事をすれば、の話ですが。

 

お金を稼ぐことも、家事を切り盛りすることも、どちらも楽なことではありません。そして、家庭を支えるためにはどちらも手を抜くことは出来ません。それが分かっていれば、夫婦間で不公平感を覚えることは無いはずなのですが、それでも、もし、自分にだけ負荷が偏っていると思うのであれば、何かが間違っています。

 

以前私の友人の話を記事にしました。

lambamirstan.hatenablog.com

 

専業主婦の彼の妻は湯水のごとく彼の稼いできた給料を使い、家事は最低限のことしかやらず、乳飲み子の入浴、夜中にミルクを飲ませることまで彼が一手に引き受けていました。その結果、彼は精神に異常をきたしてしまいました。これでは、何のための結婚生活なのか分からなくなってしまいます。

 

友人のケースはかなり異例なのでしょうが、配偶者が具合が悪くても食事の用意をさせたり、風邪で寝込んでいても看病することもせず、自分だけ飲んで帰ってきたりするようでは、家庭を支える自覚無しと言われても仕方ありません。

 

お金を稼いできているのだから、あるいは、自分の方が給料が高いのだから、家事は相手がやって当然、と考えているのだとしたら、それは間違いです。とりわけ専業主婦/主夫には休みが無いのですから。

 

仕事で嫌なことがあっても家庭に持ち込まないのと同様、仕事を理由に家事や育児を相手に押しつけることはしてはならないことです。

 

同様に、仕事から帰ってきた配偶者に対して、顔色が悪かろうと、疲れているように見えようと、一旦決めたことだからと、家事を押しつけることもしてはならないことです。

 

相手の体調や自分の余裕を見ながら、臨機応変に助け合うのが夫婦なのですから、頭を働かせて、自分が今相手のために出来ることを行うのが家庭を支えるということなのだと思います。

 

一つの船

妻の友人に共働きのご夫婦がいましたが、数年前に離婚してしまいました。奥様はご主人の勤務地で新生活を開始するため、結婚を機に勤めていた会社を退職し、しばらく専業主婦をした後に派遣社員として働き始めました。

 

ご主人は、生活費を家に入れた後の残りの給料は自分の小遣いや貯蓄・投資に使っていましたが、奥様はどのようにお金が使われているかを知らされませんでした。ご主人としては自分のお金の使い方について奥様から口出しされることを嫌ってそのようにしていたようなのですが、奥様としては、将来の子供の教育や家の購入、そして老後のことを夫婦で考え、目標を立てて資産形成したいと言う希望を持っていました。

 

結婚して、夫婦二人あるいは子供を含めた家族のための将来設計を考えれば、独身時代の自由気ままなお金の使い方を再考しなければなりませんが、ご主人は結婚した後も、自分で稼いだお金は自分のものと言う考え方を変えることが出来ず、夫婦で家庭を築きたいという奥様の願いを理解することが出来ませんでした。

 

結局、夫婦生活は3年と持たずに終わってしまいました。私の目から見て、とてもお似合いのカップルだったので、離婚したという話を聞いたときは、とても残念な気持ちでした。その後、奥様は「結婚はもうこりごり」とご実家に戻り、かつて勤めていた会社で取得した資格を活かして起業されたと聞いています。

 

失礼を承知で言うと、お二人の離婚の原因は本当につまらないものです。お互いの預金通帳を見せ合い、お金の使い方を二人で相談することができれば、結婚生活を続けることが出来たはずなのですから。

 

幸か不幸か、私たち夫婦の場合、結婚前の勤め先が同じと言うこともあって、妻は私がいくら給料をもらっているかはお見通しで、隠し立てすることは出来ませんでした。そもそも、結婚前の資産など無く、結婚生活はゼロからどころか、私の奨学金や会社からの借入金の返済があったので、マイナスからのスタートでした。したがって、収入も支出も夫婦で相談して決めることが、自然と結婚生活の最初の約束になっていました。

 

今振り返ってみると、結婚当初からお金の管理を二人で行うことを決めておいて良かったと思います。家計のバランスシートとキャッシュフローを共有できていると、仮にお金の問題が生じても夫婦でいつでも相談でき、問題が小さいうちに解決することが可能となるからです。