家族四人、お盆の前後約一週間の夏休みを取ることにしていたものの、特に予定を立てていたわけではありませんでした。
妻が不意にワイキキのビーチを見に行ってみたいと言い出したのは夏休みの二週間前。あまりにも唐突な提案に、「常磐のスパリゾートはお嫌いか？」と尋ねた私でしたが、こういう時の妻は簡単に引き下がらないことは分かっていました。
妻が後ろで見張る中、ダメ元でフライトやホテルの空き状況を調べると予約可能。娘たちに断りなく、その場で家族旅行の手配とESTAの申請を完了させました。
その夜、下の娘は、引っ越し荷物がまだ片付いていないと文句を言いつつも家に帰ってきて、女子三人で夜遅くまで旅行のスケジュールを練っているようでした。
私はその週に半休を取って国際免許証を取りに行きました。以前の私なら、こんな“思い立ったが吉日”的な旅行は反対したはずですが、今は、妻の突飛な行動に対して呆れる気持ちよりも一緒に楽しもうという思いの方が勝っています。
五泊七日の旅行は、心地良い疲労と楽しい思い出を残して終わりました。航空券代や宿泊費、現地の物価高もあって、今年の旅行予算をはるかにオーバーしてしまいましたが、それは私の胸に仕舞っておくこととします。
