和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

米不足

週末にスーパーに買い出しに行きましたが、お米は売り切れ状態。空になった陳列棚には「一家族一点限り」の張り紙だけが残されていました。

報道によれば、新米が流通し始めるまで一時的に品薄になっているだけのようですが、“令和の米騒動”などと騒がれれば、多めにお米を買い込んでおきたくなる人が増えるのもやむを得ないのかもしれません。コロナ禍当初のマスクのように、お米もすぐに普通に買える時が来るものと期待しています。

幸か不幸か、我が家は今月、期限切れの備蓄食料の消費月間で、主食は乾燥米です。これを食べ切らないと炊き立てのご飯にはたどり着けません。

アルファ米の乾燥米飯はカップ麺に比べて場所も取らないので、あまり深く考えずに大量に買い込んでしまいました。しかし、今になって思うと、大量買いの前に試食しなかったのはいけませんでした。

もっとも、非常食なので味は二の次です。そのままだとボソボソしてあまり食感は良くないものの、雑炊にしたりリゾットにしたり、あるいはドリアにしたりと、工夫するとそれなりに美味しく頂けるようになるものです。

平成の米騒動の時も、外国産米しか手に入らず、そのままだと臭いや食感が気になりましたが、カレーライスにしたりピラフにしたりといろいろ工夫したのを思い出しました。

米どころで生まれ育った妻の評価は厳しいのですが、娘は「食べられるだけでありがたいのだから、文句は言わない」と、子どもの頃に聞かされた妻のセリフを口真似で本人に返していました。たしかに、口にできる食べ物があることに感謝しなければなりません。