和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

消費期限

八月も半ばに差しかかりました。

我が家では、年に一回、防災の日(九月一日)を目途に防災用品の点検や備蓄している飲料水・非常食の入れ替えを行ないます。食べ物と飲み水は、家族四人で十日程度の“籠城”が可能になる分量を確保するようにしています。

ペットボトルの飲料水、レトルト食品、カップ麺、それに乾パンや羊羹は、消費期限がまちまちなので、在庫表を作って管理しているのですが、うっかり消費期限を過ぎたことを忘れてしまったものも出てきます。日頃の備えに対する緊張感を維持するのは簡単ではありませんね。

お役御免となった備蓄食料は昼食や間食で消費されますが、それは専ら娘たちの役目となっています。歳のせいか、私はカップ麺の脂っぽさが苦手になりました。カップ焼きそばは二回湯切りをすると何とか食べられますが、進んで食べたいという気にはなりません。

私の不平に、上の娘は「そんなことを言っていると、いざという時に餓死するよ」と言いますが、「いざという時」には、文句を言わずに胃袋に収めなければならないのは分かっています。せめて平時の間は、食事に関しての小さなわがままを許してもらいたいと思います。