定年 引き際は自ら決めるもの

f:id:lambamirstan:20191026045002j:plain

転職、リタイア 引き際を考える

バブル崩壊前に大量採用を行ってきた会社では、役職定年者や予備軍の処遇に頭を抱えています。私の勤め先でもバブル入社組が定年を迎え嘱託再雇用となりつつある今、これら大量のシルバー人材の活用が大きな悩みの種になっています。超安定志向のわが社では、これまでリストラとは無縁で、仕事の出来映えとは関係無しに、ある程度の年齢に達すれば幹部社員の仲間入りができました。余剰人員に対して積極的な早期退職奨励なども行ってきませんでした。とは言え、バブル入社組が管理職になる頃には適正なポストを用意することができないとの見通しはかなり前からあり、「自由選択退職制度」を設けました。もう20年以上も前の話です。45歳を迎えた社員は、定年前に一定の割増手当を受け取り退職できることとし、自発的な転職を促しました。会社としては、社内で自分の“先”が見えてきた社員が早期退職に自ら名乗り出ることを期待したのでしょう。ところが、目論見に反して、ポストから漏れた社員は会社に居続け、会社が将来を期待していた社員が45歳を迎えるとともに会社を去っていきました。とりわけ、わが社の場合、この制度を利用して同業他社に転職する者が目立ったため、驚いた会社は選択定年制の利用を50歳以上に改定しました。さすがに50歳となると、再就職先の選択肢が狭まります。制度利用者が大幅に減少しました。
 
さて、私も50歳を過ぎ選択定年制度の権利をいつでも行使できる立場にいます。周りを見渡すと、この前まで部長としてエネルギッシュに活躍していた先輩が役職定年を迎え、自分よりも年下の部長に仕えています。あるいは、役職定年を機に子会社に片道切符で出向した人もいます。自分の近い将来と重ね合わせて考えたとき、引き際は自分で決めたいと思うようになりました。
  

退職して、生き直すということ

 一昨日(2019年10月27日)の日経新聞朝刊に掲載された「「会社だけ」の人生に別れ 早期退職で生き直し模索」という記事を読みました(日経オンラインのリンク先を貼っておきます)。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51300950T21C19A0SHB000/
 
日経の記事はどこの会社でもあり得る話。うちの会社は大丈夫とは言い切れないのが今の時代です。会社からの退職奨励に乗らなかったために、 関連会社に出向したまま定年を迎えることになるかもしれません。完全な閑職に追いやられる可能性だってあります。いずれにせよ、退職を“奨励”されるということは、社内でこれ以上の出世の見込はないと宣告されたも同然ということです。
私は今、管理職ですが、あと数年で役職定年を迎えます。退職奨励ではないにしても、自分が役職から外された時、仕事に対するモチベーションを維持できる自信はありません。そうなる前に次の道を選ぶべきではないかと思います。 これまでの経歴を一旦リセットしてしまえば、もっと自由に生きられそうな気がします。 50代なら、何か新しいこと、本当にやりたかったことを叶えるための時間は十分に残されています。働き続けることがすべてではありません。何となく、体が動くうちは働くことが善という風潮になりつつありますが、体が動くうちに自分が本当にやりたいことに没頭することだって素敵です。これまでできなかった自分の趣味に時間を費やす。学校に入り直す。資格取得の勉強に時間をかける。可能性は無限に広がります。私も、今会社を辞めたら何がしたいかを自問しているところです。