和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

キャリア採用活動

キャリア採用の仕事の携わるようになって一年が過ぎようとしています。かつては専ら人事部が行なっていた採用活動ですが、人材流出に伴う各部署からの要請に人事部の対応が間に合わず、一次面接までのスクリーニングは採用希望部署がそれぞれ行うこととなりました。

人事部が採用希望部署と転職エージェントとの仲介をした後は、エージェントから転職希望者の紹介状と職務経歴書などが送られてきます。

私は書類選考と一次面接までを担当していましたが、退職することを会社に伝えた後は、書類選考に専念するようになりました。一次面接は私の上司である課長と課員が行なっていますが、採用までたどり着く気配はありません。

職務経歴書を見て、会社が希望するスキルや経験を備えていて、かつ希望年収も高過ぎない(?)候補者はほとんど出てきません。

百点満点の候補者でなくとも、たとえば、歳が若く経験豊富とまでは言えずともポテンシャルに期待して採用する手もあるのですが、部署の上の人間は“中堅社員の補充”に拘り過ぎて、結果として欠員状態が長引いています。

「まだ仕事は回せているのだから」と、課長は一刻を争うことはないと言いますが、組織の金属疲労は目に見えるようになってから手当てするのでは遅すぎます。先月の組織改編でも私の部署は“現状維持”の人員です。

おそらく、私が会社を去る日になっても、採用活動は続いているのでしょう。