和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

ワクチン接種

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緊急事態の常態化

繁華街の人出に関するニュースを見ると、緊急事態であることをいくら強調しても、それが“普通”になってしまえば、自粛効果はほとんど見られないことが良く分かります。

 

数字だけを比べてみれば、昨年の同時期よりもはるかに事態は深刻化しているのですが、緊急事態が冗長に続いていることで、世の中の緊張感はほとんど無くなってしまいました。この状態から人流を抑制するにはロックダウンしか手が無くなってしまったのだと考えます。

 

思えば、昨年就職した上の娘は、コロナ禍の始まりの時期に卒業を迎えたため、卒業旅行を取り止めました。一緒に旅行に行くはずだった友人たちとは、いずれ“リベンジ旅行”に行くことを約束しながらまだ実現できていません。

 

下の娘は、大学入学後の2年目から大半の講義はオンラインでの受講となり、“キャンパスライフ”からはかけ離れた学生生活を送っています。

 

コロナ禍で強いられ続ける“自粛”に加え、我が家の場合は妻の病気もあるので、家族から感染者を出してはならないと言う思いが一人一人に – 大袈裟な言葉かもしれませんが – 一層圧しかかっています。

 

このようなご時世でなければ、妻の体調が良い時に合わせて外食や家族旅行の計画も立てられるのでしょうが、それが出来ない歯痒さがあります。受験が終わったら、就職が決まったら、体調が良くなったら – 何かの目標の先にぶら下がっている“ご褒美”は、大変な状況でも我慢してやり遂げるための励みになりますが、今の私たちにとって励みになるものがあるのか。考えても答えは出てきません。

 

ワクチン接種

妻は依然抗がん剤の投与を続けていますが、主治医の先生からワクチン接種は問題無いと言われました。幸い、今投与している抗がん剤は副作用が強く無く、投与直後に軽い倦怠感はあるものの、以前のように1週間近く布団から起き上がれないようなことはありません。また、吐き気や発熱もないので、食欲が落ちることも無く、春先の手術後から少しずつですが体重も増えてきています。

 

とは言え、免疫力の低下は避けられないため、先生からは、新型コロナも含めて感染症に対する予防だけは抜かりなく行なうようにと言われており、ワクチン接種も早めに済ませておくようにとのことでした。

 

一昨日の昼食後、夫婦二人で自宅近くの病院で1回目のワクチン接種を行ないました。予約時間どおりに事が進み、接種後の待機時間を含めても、家と病院との往復で30分もかからないほどでした。

 

我が家では、娘たちが人足先にそれぞれ勤め先とアルバイト先で2回のワクチン接種を済ませていました。妻と私はまだ2回目の接種が残っているものの、新型コロナ感染による重篤化リスクが軽減される目途が立ったことは、私たちに大きな安心感を与えてくれました。

 

さて、ワクチン接種後の夕方になって、私の体に異変が起きました。注射をした方の腕に筋肉痛のような強張りを感じ、また、熱っぽく体のだるさを感じるようになりました。一緒に接種を受けた妻も腕が重いとは言っていましたが、それ以上の不調は無い様子。先にワクチン接種を済ませた娘たちも、数日間は腕の痛みを訴えていましたが発熱はありませんでした。

 

私は、その日早めに床に就いたのですが、深夜から体の寒気を感じ始め、翌朝には体温が38度を超えるまでになりました。一方の妻は腕の痛み以外に目立った副反応は見られなかったのですが、この日は上の娘が“念のため”会社を休んで家にいてくれることになりました。それにしても、この歳で夫婦そろって子供に面倒を見てもらうとは、何とも情けない話です。

 

幸い、私の高熱は1日で治まり、この記事を書いている時点ではまだ微熱は続いているものの、体調はほとんど快復しました。

 

都内に住んでいる身として、最近の報道から、万が一新型コロナに感染した場合に、医療機関でタイムリーに治療を受けることができるのか不安を感じています。結局は、自分の身は自分で守る以外無いのでしょう。