土地探し・家作りは大変(8)

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大手ハウスメーカーのプランニング

その日の午後、B社とC社からプランニングの説明を受けて、帰宅したのは日が暮れてからとなりました。簡単に夕食を済ませた後、A社と合わせて3社のプランニングを6畳間の畳の上に広げて比較検討開始です。

 

A社のプランニングを最初に見た時には気づきませんでしたが、こうして3社分を見比べてみると、どのプランニングもとても良く似ています。それも当然で、どのプランも私たちの要望を聞いたとおりに取り込んでいるからです。1階にリビング・ダイニングと水回り。2階に個室を3部屋とトイレ。違いは、各社独自の工法を用いているということくらいです。

 

たしかに、私たちが希望する家の間取りは“こんな感じ”ではあるので、文句は無いのですが、何というか、3社それぞれにサプライズ的な提案があることを期待していたので、やや拍子抜けしてしまいました。

 

また、見積もりも各社とも私たちの予算を同じくらい上回る金額。示し合わせたなどということは無いはずですが、何となく、こちらの反応を窺っているのではないか、と思わせるものでした。

 

私と妻の結論は、よく言えば「甲乙つけ難し」ですが、正直に言うと決め手に欠けるというものでした。

 

「4人家族の家ってどれも似たようなものなのかな」と妻がぽつり。それが、間取りのことを言っているのか、金額のことを言っているのか、あえて私は尋ねませんでした。

 

その物件に難あり

不動産屋からは次の物件ツアーのお誘いもありましたが、検討中の土地の結論を出すまで待ってもらっていました。

次の週、妻は下の娘の学校の3者面談のため休みを取りました。その日の朝、私の出がけに、妻から「ついでだから、例の土地をもう一度見てくる」と言われました。“例の土地”については、もう一度一緒に見に行く約束はしていたものの、ここ数日は何となくその話には触れずじまい。私は曖昧な返事をして家を出ました。

 

夕方妻から私の携帯電話に、早めに帰ってくるよう連絡がありました。下の娘は帰国して中高一貫の学校に編入したものの、学校の授業についていけないとボヤいていたので、きっと三者面談でいろいろ注意されたのだろうと思っていました。私は娘にかける言葉をあれこれと考えながら帰路につきました。

 

ところが、玄関のドアを開けると、真っ先に飛び出してきたのは娘。私の袖を引いて早く家に上がるよう促します。その後ろにはやや紅潮した妻の顔。私がテーブルに着くのももどかしいというように妻が話し始めます。

 

三者面談の後、妻と娘は例の土地を見に行きました。たまたま犬の散歩で通りかかった高齢のご婦人に、その土地の住人について尋ねたところ、どうやら犬の多頭飼いをしていて、鳴き声のことでトラブルになっていた“らしい”という話。これを聞いた妻は、問題の家の右隣と真向いの家に突撃します。インターホン越しにそれぞれのお宅の奥様と話をするも、「ひどい目にあった」、「あの家の話はしたくない」と、余程嫌な思いをされたということは分かったが、実際に何が起こったのかは結局分からなかった・・・ということでした。

 

私は不動産屋に妻がご近所から聞いてきた話の顛末をメールで伝え、何か事情を知っているか聞いたところ、その住人はブリーダーを商売としていて、その家で犬を飼っていたのは事実だが、近隣トラブルがあったことは承知していないとの返答でした。営業の方は平謝りでした(別にその方を責めるつもりはなかったのですが)。

 

ともあれ、このような事情を知ってしまい、私の気持ちは萎えてしまいました。一方妻は、土地探しはダンナ(=私)には任せておけない、自分がしっかりやらないと、という責任感が湧いてきたそうです(後から聞いた話)。

 

気持ちが萎えてしまった私ですが、ハウスメーカーにプランニングまでお願いしていた手前、数日の間、何とかならないものかと逡巡していました。しかしながら、そのような騒動(?)があった土地に引っ越すとなると、私たちに非が無くても居心地が悪いのは想像できます。そんな状況で楽しく暮らすことなどできません。私と妻は、終の棲家と思って土地を探しているわけですから、ここは焦らず、2人がそろって「ここにしよう」という土地を見つけようと考え、この土地は諦めることにしました。

(続く)

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