和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

貯金 まずは目的を持つこと

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無理なく、無駄なく、心地よく

先日「お金を貯める方法」という記事を2回に分けて掲載しました。

lambamirstan.hatenablog.com

 

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私たち夫婦のお金の貯め方は、倹約・節約が基本です。倹約・節約はお互いの協力無くしては成り立ちません。夫婦の一方だけが頑張ってもうまく行きませんし、どちらかに強要しても長続きしません。

 

倹約・節約によってお金を貯めるには根気が必要です。そのためには、夫婦で、どうしたら、倹約・節約生活を無理なく、無駄なく、そして心地よく続けていけるかをよく相談することが大切です。

 

お金を貯める まず明確な目的を持つこと

“何となく”貯金をしている人も中にはいると思います。しかし、目的や動機、貯蓄の目標額が明確になっていることが、倹約・節約を長続きさせ、貯蓄目標額を達成するための近道です。

 

わが家の場合、新婚当時の夢は二つありました。まず、子供は男の子と女の子ひとりずつ。私たちが結婚した証として、できれば子供が欲しいと思っていました。また、私と妻2人で老後も安心して住み続けられる家を持ちたいというのが二つ目の夢。まあ・・・ありきたりですが。ともあれ、この2つの夢を実現することが貯蓄の目的となりました。ただし、収入は限られていましたので、まずは、子供が幼稚園に通えるだけのお金を最初の貯蓄目標としました。

 

目的と目標金額。これは、繰り返し夫婦の間で呪文のように唱えました・・・というのは大袈裟ですが、毎月の家計簿のチェックを行う際にあと何月、何年で目標額に達成しそうだということを夫婦で確認し合うことで、決意を新たに(?)していました。倹約・節約、貯蓄は夫婦の共同作業です。お金のことは、ダンナに、あるいは奥さんにお任せ、というのではダメです。

 

焦らず、そして見栄を張らず

倹約・節約、そして貯蓄。目標を達成するまでの道のりは平たんではありません。特に注意しなければならないのは、周囲からの雑音です。

 

両方の親や会社の上司などからは、子供は早く産んだ方が楽、家を買うなら若いうちにローンを組んだ方がいい、などと余計な世話を焼かれましたが、私も妻もその辺は適当にあしらいながら自分たちのライフスタイルを守り続けました。

 

まだ当時は、結婚したら子供を産むのが当たり前、家も若いうちにローンを組んで建てる方がいい、という風潮が残っていました。その頃私たちが住んでいた社宅でも、Aさんのところは2人目ができた、とか、Bさんはもう家を建てた、など井戸端会議の情報があっという間に広がります。社宅の住人の中には、そのような話に刺激され、家やマンション探しに奔走したなどという話も聞きました。幸いにして私たちは当時としては珍しく共働きでしたので、井戸端会議の輪に加わることもなく、変な雑音に振り回されずに済みました。

 

子供のことや家のことは、夫婦で決める話。誰かに唆されたり、隣人と競い合うようなものではありません。周囲からの雑音に焦りを感じたり、見栄を張るために当初の目的を見失ってはいけません。

 

金銭感覚 夫婦で共有することが大事

何か目的を決めて貯蓄を始めようと思っていても、夫婦間の話がかみ合わなければ何も進みません。私たちがこれまで、あまりブレることなく貯蓄を続けてこられたのは、夫婦でよく話し合って目的を立て、それを繰り返し確認し合うことができたからだと思います。登山やハイキングでも、目的地点となぜそこを目指すのかがはっきりしていると、途中の道のりが少しくらい険しくても楽しく続けることができます。お金を貯めるのも同じです。

 

もっとも重要なのは夫婦の金銭感覚が合っていることです。私たちの場合は、「これはもったいない」、「これは無駄」といった感覚がほぼ一致していましたので、夫婦間で金銭感覚が原因のトラブルは今まで経験していません。もっとも、金銭感覚の違いがあったら結婚していなかったかもしれません。

 

今も昔も、結婚相手の年収は重要な判断基準であることに変わりはないのでしょうが、それ以上に相手の金銭感覚は注意して見ておくポイントだと思います。すでに結婚されて、お互いの金銭感覚の違いにお悩みの方は、将来の人生設計についてじっくりとお話されることをお勧めします。これから夫婦2人で達成すること(目的)、そのために必要なお金(貯蓄目標)が決められれば、自ずと倹約・節約への意欲が湧いてくるのではないでしょうか。