土地探し・家作りは大変(10)

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土地探しは続く

例のブリーダーの土地を諦めてから、ほぼ隔週で不動産屋に方々の土地を案内してもらっていました。営業の方のアドバイスで対象エリアを少し広げてみると、選択肢が増えたのは確かです。1駅~2駅遠くのエリアに目を移すだけでも、住環境や土地の値段が変わってきます。路線により、各駅停車や快速、通勤快速など運航形態は違いますが、都心に近い各駅停車しか止まらない駅と、少し遠いものの通勤快速の止まる駅とでは、距離は違っても電車に乗っている時間がさほど変わらないという場合もあり、また、駅から比較的近い範囲内で候補地が見つかるようになりました。最寄り駅をどこにするかにこだわり過ぎると、手ごろな物件は駅から遠くなってしまいかえって不便になることがあるということにも気がつきました。そんな感じで候補地は増えたのですが、だからと言って目ぼしい物件が簡単に見つかるというわけではありませんでした。

 

その理由は、妻のこだわりの変化です。これまで夫婦でいろいろと話をした中で、今度住む家は“終の棲家”にしたいという意見では一致しました。そこから妻の想像力が広がります。坂道があると年を取ってから出歩くのが大変。定年後に四方を家に囲まれたところに住むのはいや。足が弱くなっても買い物に不自由しないところがいい・・・と、要求のハードルが高まっていきました。私は、いくら何でもそれは欲張りすぎではと思いましたが、不動産屋の営業の方は若いのに“大人”です。嫌な顔一つせずに、何とか探してみます、と言ってくれました。

 

土地探しを進める中で営業の方とも気心の知れた間柄になってくると、あちらも私たちの家作り - ハウスメーカー選び - の進捗が気になったようで、そちらの方のアドバイスもしてくれました。大手メーカーでも実際に家を建てているのは下請けの工務店だったりするので、ブランドだけで選ばない方がいいこと。また、建築中の現場を見てみること。“腕のいい”職人は現場の整理整頓にも気を使っているので、作業が終わった後の現場で、工具が置きっぱなしになっていたり、木くずが散らかっていたりしているような場合は、施工もいい加減なことが多いそうです。何分、家作りに関しては何も勉強していなかった私。とてもためになる話でした。

 

ハウスメーカー選びは一時休止

最初のプランニングがとん挫して以来、ハウスメーカー各社にはこちらから連絡するのは気が引けていたのですが、それぞれの営業の方からはインテリア・フェアや見学会などの案内を頂き、都合のつく限りお邪魔させてもらっていました。建築方法から始まり、使われている材、キッチンやバスルームなどの水回りやフローリングやサッシ等々、これまで関心の対象外だったものに関して、にわか勉強で知識の詰め込みをしましたが、注文建築の場合、細々したことを自分で決めていかなければならないので、これは後で役立ちました。

 

インテリアについては、特に妻の“食いつき”が良かったです。図書館から借りてきたインテリア関係の雑誌などを夜遅くまで読み漁っていました。それまでは、私の方が注文建築へのこだわりが強かったのですが、この頃から妻の思い入れが勝っていたようでした。まだどのメーカーに家を建ててもらうかも決まらず、ましてや土地さえも決まっていなかったにも拘わらず、キッチンやバスのショールームにいそいそと出かけていきました。

 

 

残暑厳しい頃から始まった私たちの土地探しも3か月が過ぎ、11月も最後の週を残すばかりとなったある日の夕方、JRのとある駅で私は不動産屋の営業の方と落ち合いました。その日の昼休みに、気になる物件が出てきたので仕事帰りに見てみませんか、と電話を受けていました。

 

その土地は駅から徒歩で15分足らず。大通りから脇道に入り、そこからさらに一つ二つ角を曲がったところにありました。大通りから離れているため、車の騒音は全く気になりません。すでに更地になっているその土地は、通りに面している東側を覗き、3~4メートルほどの擁壁に囲まれていました。土地の形もよさそうだし、見た目は“合格”。あとは、妻がどういう反応を示すかが気になるところでした。

 

次の週末に妻を現地に連れて行きました。まだ日の高いうちに見てみると、最初に訪れたときよりも広く感じました。三方を擁壁に囲まれていますが、圧迫感はありません。妻もまんざらでもない表情。不動産屋からは早めに連絡が欲しいとのことでしたので、その場で電話をして、細かい条件を聞きたい旨連絡をしました。

(続く)