和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

年始の長電話

年末年始の前半は女子三人が風邪でダウンしてしまい、年明けも病み上がりを理由に外出を控えた生活を送りました。総じて正月らしくない正月休みとなりましたが、何もせずにただ休むだけというのは本来の目的に適った休暇の使い方なのかもしれません。

 

ここ何年か、年末年始に母親の顔を見に行くということはしなくなりました。母曰く、正月のもてなしの準備もできなくなり、独りで静かにゆっくりしたいとのこと。そんなわけで、母とは元日に電話で年始の挨拶をしました。

 

母との電話といっても、私はほんの数分で話す“ネタ”もなくなり、妻や娘たちと交代しますが、そこからがとても長いのがいつものパターンです。女性同士だと何故あんなに会話が続くのか、私にとっては永遠の謎です。

 

母は毎度話をするたびに、自分はもうそんなに長くはない(長くは生きられない)というのが口癖になりました。たしかに、リウマチはゆっくり進行していて、足腰が弱くなったのは認めざるを得ませんが、まだ長電話できる元気があるということは、もうしばらくは「長く生きられない」という例の口癖に付き合わされるのだと思いました。