和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

モラルの問題

私の勤め先では、コロナ禍の最中に在宅勤務制度が始まり、しばらくして漸く業務用のパソコンを持ち帰れるようになりました。

コロナ禍が落ち着き、出社率が上がるのに伴い、通勤途中のパソコンの破損や紛失が目立つようになりました。具体的な件数は詳らかにはされていませんが、折に触れ会社のイントラネットに注意喚起が掲示されます。

パソコン紛失の多くは飲み会帰りの置忘れのようで、来月からはそのような不注意による紛失については、社員個人に弁償させることになりました。また、パソコンの持ち出しにはその都度上司の許可を取ることになりました。

来月からもう一つ変わることは、本社ビル内の全面禁煙が実施されることです。禁煙運動が盛んな昨今、会社は禁煙治療に取り組む社員に対して一定の補助を行なうとともに、就業時間中は各フロアの喫煙室の使用を禁じるようになりました。ただし、就業時間前後と昼休みの使用は認めていました。

ところが、会社の“緩い”禁煙ルールにも拘わらず、仕事中の“隠れたばこ”を止められない社員がおり、その結果、喫煙室は来月から“完全封鎖”されることとなりました。真面目にルールを守っていた喫煙者にとってはとんだとばっちりですが、文字通り“煙たがられる存在”を職場から排除する格好の口実を会社に与えてしまったことになります。

パソコンの話にしても喫煙の話にしても、ルール以前のモラルの問題なのですが、会社が基本的なところまで社員の行動に口出しせざるを得ない状況なのは情けない話です。