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しわ寄せの不満

注意喚起

先日全社員に配信された「注意喚起」のメールでは、産休・育休から復職した社員や時短勤務の社員に対しての“気配り”についての記載がありました。実際に何かのトラブルが起こらない限り、この手の注意喚起は行なわれないのですが、実例が示されていないため、具体的なトラブルの内容までは分かりません。

 

とは言え、産休・育休から最近復職した社員や時短勤務を行なっている社員が誰なのかは少し調べれば分かってしまいます。中途半端なプライバシーの保護はかえって不正確な“噂”となって社内を歩き回ることになるので、あまり得策とは言えません。

 

それはともかく、休業明けの社員や時短勤務の社員につらく当たる人の心中はどのように理解したらいいのかは、簡単なようで奥が深いように感じられました。

 

しわ寄せの不満

私の部署にも現在産休・育休中の同僚がいます。休業中の人員の補充はないので、課長や課員が仕事を“吸収”して凌いでいます。件の同僚はゴールデンウィーク明けには職場復帰しますが、復帰早々に元のようなペースで仕事を任せるわけにも行かないでしょう。ある程度の期間、“リハビリ”は必要です。

 

多様な働き方を受け入れるには周囲の理解が不可欠で、休業中の“戦力ダウン”を留守番組の社員でカバーすることも容認しなければなりません。もっとも、会社が休業中の社員に代わる戦力の補充をしてくれれば、また話は変わりますが、残念ながら私の勤め先はそうではありません。

 

もし、そのような留守番業務のためにしわ寄せを被っていると考える社員がいて、その不満を休業中の社員にぶつけるとしたら、それは全くの見当違いです。

 

会社は「注意喚起」をすることで、ひとまずやるべきことをやったと思っているのかもしれませんが、一部の社員が抱いている多様な働き方に対するある種の不公平感を払拭出来なければ、問題の解決にはならないと感じました。

 

仕事にまつわるストレスは、最終的には自分で解決しなければならないものなのですが、会社が交通整理できる部分もあります。多様な働き方を認めている以上、その趣旨を今一度社員に周知するのは会社の責任なのだと思います。