和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

慶弔予算

家計簿

新年も半月余りが過ぎてから、今年の家計予算を立て忘れていたことに気がつきました。例年なら十二月に入ると何度もページを捲ってヨレヨレになった家計簿を読み返しつつ、妻と新年の家計予算の作成に取り掛かるのですが、今年はまだ昨年十二月分の家計簿も締めないままとなっていました。

 

今は日々のお金の出入りは私がアプリで管理していて、それを妻が週単位あるいは一か月分まとめて手書きの(!)家計簿に転記してつき合わせをしています。

 

以前は、家計の管理は妻に任せ切りでした。結婚以来、妻は手書きの家計簿を使い続けていましたが、闘病開始を境に私が家計管理を行なうことにしました。

 

ところが、妻は私に家計を任せることに不安を感じたのでしょう。体調の良い時に自分でも家計簿をつけることを続けて今に至ります。

 

妻の家計簿は、外食した際のメニューや美術館のチケットの半券をスクラップして、簡単なコメントを書き添えたりしているので、純粋な家計管理を目的にしたものでは無く、日記の役割も兼ねているのだと思います。

 

残念ながら、ここしばらくは外出の機会がほとんど無かったので、妻に日記の“ネタ”をプレゼント出来ずにいます。旅行などのレジャーのための予算は、この三年余りの間、あまり使う当ても無く毎年繰り越して、積立金になっているので、今年は彼女の体調と相談しながら、少し活動的になりたいと考えています。

 

慶弔費の行方

もうひとつ、使う当てが無くプールされ続けているものに慶弔費があります。ここ数年、だれかの結婚式に呼ばれることも無くなりました。前回ご祝儀袋を用意したのはいつのことだったか思い出すことも出来ません。

 

不祝儀も同じで、通夜・葬儀に参列することも無くなりました。一昨年に従姉が亡くなった時に久方ぶりに礼服を着ましたが、それも数年ぶりのことでした。

 

慶弔費も含め、以前は広い意味での交際費が家計の中で無視できない出費でした。特に“弔”の方は、ここ最近は家族葬が主流になったため、弔問も香典も無しの状態が続いています。

 

結局、今年の予算からは慶弔費の項目は無くすことにしました。誰かの悦ばしいイベントのために備えておくことは良しとしても、お亡くなりになった方のために備えておくと言うのは、今さらながら適切では無かったとの反省もありました。