豊かな老後生活を送るために

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心を豊かにしてくれるもの

私自身を見つめ直してみると、心が満たされた穏やかな状態のときに豊かだと感じます。例えば、金曜日の夜。仕事のことを忘れて、リラックスできるときに、ほっとした何とも言えない充足した気分に浸ることができます。

 

そこから、私の「豊な老後生活」のイメージは、人間関係の柵から解放され、追い立てられるものがない、ストレスフリーな状態です。その状態で自分のライフワーク - 自分で見つけた生きがいとなるもの - を続けていくことを目指しています。リッチな旅行や外食などは、ごくたまにできればいいくらいにしか考えていません。

 

皆さんは自分の老後生活をイメージできますか? 

 

お金と豊かさは別

私は過去にいくつかの記事で、老後生活を見据えた生活レベルを若いうちから維持することで、定年後の不安を和らげることができると書きました。理想は受け取る年金の範囲内で生活を送ることなのでしょうが、そのような人は少ないのではないでしょうか。

 

一方で、これまで40年近く働いてきて漸くリタイアできたのだから、老後は年金と貯金で思う存分楽しみたいという人は多いと思います。しかし、余程の貯蓄や不労所得がなければ、好きなだけお金を使うという生活は望めません。好きなだけお金を使える人は極めて少数派です。

 

「思う存分楽しむ」というのは行き過ぎだとしても、誰しも漠然と「豊かな老後生活」を送りたいという希望は持っているでしょう。

 

さて、ここで「豊かな老後生活」という言葉からどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。豪華客船で世界一周、半年に一回の海外旅行、週末は一流ホテルのレストランで夕食・・・。他にも思いつきそうですね。いずれにしても、かなりのお金が必要であることに間違いありません。

 

しかし、私は、使えるお金がたくさんありさえすれば生活が豊かになるとは考えていません。そもそも、いくらお金を使えば「豊かだ」と感じるかは人ぞれぞれですし、お金を使うことで「豊か」になるとは限りません。貯金も同じです。お金を貯めれば貯めるほど豊かになるかと言いうと、そうではありません。

 

現役世代の私たちにも同じことが言えます。例えば、収入も安定していて、貯蓄も十分にあり、老後に不安を感じない人でも、日々の生活を見てみると、毎日遅くまで仕事に追われ、土日も出勤し、休みも取りたいときに取れない、としたら、それは豊かな生活と言えるでしょうか。金銭的な不安が無くても、仕事をこなすためだけに生きているような人生であれば、それを豊かだとは言えないのではないでしょうか。

 

老後生活もまた然りです。働けるうちは働こうと言って仕事を続けても、本当にやりがいのある仕事に就けなければ、金銭的には不自由な思いをしなくても、豊かな老後とは言えないのではないでしょうか。

 

また、お金はあっても、夫婦や家族の関係が冷え切っていて家での生活が苦痛以外の何物でもない、と言う場合、あるいは、病気で寝たきりになってしまった場合、これも豊かな生活とは呼べませんよね。

 

反対に、収入は少なくても、自給自足で生活でき、人間関係のストレスのない環境にいられるとしたら、どうでしょうか。心が安定した状態を保つことができれば、これは豊かな人生と呼んでもいいのではないでしょうか。

 

そう考えると、豊かさを得るためには、お金だけでは足りず、自身の健康や良い人間関係も欠かせません。

 

皆さんにとって、豊かさとはどのような状態のことを指しますか? 欲しい物がすぐに手に入る状態を思い浮かべる人もいれば、心身ともに充実していて健康に不安を感じないでいることを豊かだと考える人もいます。自分にとって豊かな生活とは何なのか、落ち着いて考えてみると老後生活のスタートを切るまでに何をしておかなければならないかが分かってくるのではないでしょうか。貯蓄に励んでさえすれば、豊かな老後を迎えられるとは言い切れません。お金の問題と豊かさは分けて考える必要があります。