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土地探し・家作りは大変(9)

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土地探し 対象エリアを広げてみる

例のブリーダーの土地を諦めた後、気分も新たに不動産屋に2度目のツアーをお願いしました。これまでメールでお勧め物件の連絡をもらっていた中で、私と妻が厳選(?)したものを見させてもらうこととなりました。あいにくすでに売約済みとなってしまったものもあり、その日は都合4件の見学となりました。やはりいい物件はすぐに売れてしまうようです。営業の方曰く、土地探しは目利きと決断力だそうです。できるだけたくさんの物件を見て目を肥やすことと、自分たちの希望・条件をはっきりさせておいて、「これは!」という物件が出てきたら迷わず購入を決断すること。まあ、頭では分かっていますが、何分大きな買い物ですから、どうしても迷わずにはいられません。

 

この日は結局「これは!」という物件には廻りあえませんでした。周囲の環境がいい土地は最寄駅から遠く、利便性のいいところは日当たりが悪い、といった感じで、どれも一長一短ありでした。これを解決するには、予算を上げるか自分たちのハードルを下げるしかありません。

 

ここで営業の方から提案がありました。

  • もう少し遠方まで対象エリアを広げること

私たちは子供通う学校の私鉄と、社宅のあるエリアを走るJRの沿線で物件を探していましたが、対象をもう少し都心から離れた駅まで広げることによって、駅から徒歩圏(私たちは徒歩20分以内を希望)で物件が見つかる可能性が高まります。また、都心から遠くなっても特別快速などの停車駅であれば、距離が遠くなる割に通勤・通学時間はさほど変わりません。利用駅にこだわって、バス利用を強いられたり、長い距離を歩くことを考えれば、電車に揺られる時間が若干長くなるようがいいのかもしれません。

  • 利用する電車を変えてみること

ある線は“おしゃれ”、ある線は“野暮ったい”、と路線によって特定のイメージが出来上がっているため、同じ市内を走っていて都心へアクセスもさほど違わなくても沿線の土地の値段がかなり異なるようです。

 

言われてみれば確かに。私たちはこの提案に乗ってみることにしました。私も妻も地域ブランドなどというものには無頓着なので、条件さえ整っていれば市区町村の名前にはこだわりません。そして、2週間後に改めて物件を見て回ることにしました。

 

セルフツアーも頑張ります

不動産屋に連れて行ってもらう物件とは別に、私はネットで独自に調べた物件のうち、駅から近い物件を平日の帰宅途中に見て回りました。

 

しかし、こちらはあまり効率が良くなかったです。ネットの情報だけだと正確な住所が分からないものが多く、掲載されている写真などを手掛かりにグーグルマップなどで当たりをつけての“捜索”となります。私は最後まで不動産屋のツアーと自分の足で回るセルフツアーを並行して行っていましたが、今思うと、物件見学は不動産屋にお願いした方が結果的には正解です。

 

そんなセルフツアーで忘れられないのが、JRの駅から徒歩5分、ちょうど分譲を開始した土地でした。元は広い土地を7区画(記憶が曖昧ですが)に分筆した物件でしたが、利便性が良い割に値段が手ごろなものでした。線路からそう離れていないにも拘わらず、線路脇のアパートが防音壁の役割になっていて電車の音もあまり気になりません。ここなら妻も文句を言わないのではないか。不動産屋に物件の住所を伝え、何か問題はないか調べてもらいました。気になるのは、相場よりも値段が安いことだけ。ハザードマップにも引っかかりません。

 

次の日の夜、不動産屋から電話がかかってきました。営業の方は「おそらく奥様が反対されると思いますが」と予防線を張ります。

聞くと、問題の土地では約20年前に殺人事件が起きていたこと、現場の土地は買い手がつかない状態が長く続いていたとのこと。ただ、事件発生からかなりの期間が経過していることから、物件広告の告知事項には該当しないというものでした。古い話とは言えそのような物件を買うことに妻が賛成するはずもなく、見送りとなりました。

やはり、土地や家には掘り出し物などなく、安い物件にはそれなりの理由があるのでした。

(続く)

 

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