転職 エージェントを使った方が有利?

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結論から言うと、転職活動にはエージェントを使った方がいいです。

私は転職エージェントではなく、中途採用を行っている企業側の人間です。採用者の立場からその理由をお話しましょう。 

 

エージェントを使う理由

さて、多くの企業がウェブサイトでキャリア募集を行っています。私の会社もその例に漏れません。ウェブサイトでの募集の場合、会社によっては、送られてくるエントリーシートの数が膨大になり、人事担当者が捌くにはそれなりの時間・労力が必要となります。エージェントを使うと、そのような手間が省けることと、スクリーニングを経た人材を紹介してもらえるので、“外れ”が少なくなります。また、特定の業種で急な欠員が生じた場合、その業種に適したスキルや経験を備えた候補者をタイムリーに紹介してもらえることが可能となります。これが採用者側のメリットです。

 

一方、転職希望者としては、特定の企業への転職を目指す場合と、企業を問わず自分の能力・経験を活かせるポジションを志す場合とがあると思いますが、いずれにしても、独力で転職活動を行うよりも、転職のノウハウを蓄積しているエージェントを積極的に利用することが転職成功への近道だと言えます。

 

エージェントは、各企業と転職希望者の橋渡しのみならず、エントリーシートの書き方や、模擬面接など転職希望者に対してバックアップもしてくれます。また、仮に不採用になった場合でも、エージェント経由で企業からのフィードバックが得られるため、面接時の所作や話す内容の見直しにも役立ちます(ところで、私の娘は今年(2019年)就活生だったのですが、エージェントを利用していました。最近は新卒採用でもエージェントを通じての募集が増えてきているようです)。転職希望者としては、今の仕事に専念しながら転職活動を行えるというメリットもあります。

 

さらに、もうひとつ、転職希望者への力強いサポートがあります。それはエージェントからの「推薦状」です。転職希望者はウェブサイトからの応募、エージェント経由の応募に関わらず、志望する会社にエントリーシート職務経歴書を提出することとなりますが、エージェントはそれらに加え推薦状を提出します。ここに、エージェントの営業担当による転職希望者との面談所感や推薦理由を記載します。営業担当と企業側の人事担当との付き合いの度合いや信頼関係により推薦状の威力は変わってきますが、直接ウェブサイトから応募するよりも、エージェントが紹介する応募者の方が面接までたどり着くチャンスは高まるということは言えそうです。

 

エージェントのアドバイスには真摯に耳を傾けよ

エージェントの営業担当は、エントリーシート職務経歴書の書き方、面接テクニックなど、どのようにしたら会社に好印象を持ってもらえるかをよく勉強しているので、彼ら・彼女らのアドバイスは非常に参考になるはずです。すでに社会人としての経験を積んできている転職希望者としては、「就職活動中の学生じゃないんだから」と軽く見る場合もありますが、面接する企業側としても転職希望者を“就職活動中の学生”のように大目に見ることはしません。エージェントのアドバイスには真摯に耳を傾けるべきです。

 

よくありがちなのが、営業担当者が自分よりも年下の場合にせっかくの忠告を無視する人がいること。こんな例がありました。30代後半の転職希望者でしたが、自己紹介を求めたところ、話が長くなり過ぎてたまらず遮りました。他の質問に対しても、簡潔に答えるべきところを自分を売り込むことしか考えずにこちらの質問の答えになっていない。もちろん不採用です。私は人事担当者を通じてエージェントに正直に感想を伝えました。営業担当曰く、年下の自分のアドバイスを聞いてくれず、反対に説教をされたとのことでした。このような例は極めて稀だと思いますが、人の話に耳を貸さない人、プロのアドバイスを素直に聞けない人は、どんなに優秀なエージェントのサポートでも役に立ちません。

 

素直に自分をさらけ出す

面接する側の立場からすれば、リハーサルどおりの受け答えなのか、本心が表れているのかは分かります。会社としては、決まりきった答えなど期待しておらず、候補者の本音の部分に触れたいと思っています。実績のあるエージェントを通じてアポが取れた時点で、第一関門は通過したくらいの余裕をもって面接に臨んだ方がいい結果が得られるのではないかと思います。

 

もちろん、面接時における身だしなみや、相手に好感を持ってもらえる所作を心得ることは必要ですし、話し方も明瞭であるに越したことはありません。エージェントから何か指摘を受けたなら、素直に従うのが無難です。しかし、ハキハキした受け答えをしていても、話の中身が通り一遍だったり、辻褄が合わなかったりすれば、当然ながら、いい印象は持たれません。面接官は小手先のテクニックは望んでいません。朴訥としていても、誠実な話し方というのは相手に必ず伝わるものです。一番大切なのは、どれだけ本当の自分を相手に知ってもらえるかです。