転職 トラブル回避と成功のために

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転職成功 もう一つ大切なこと

以前、転職を成功させる秘訣について記事を書きました。

lambamirstan.hatenablog.com

 

個人の業務知識やスキル、そしてビジネスパーソンとしての能力など自身の商品価値を高めることが転職成功の秘訣であると言いました。

 

このこと自体は間違っていないのですが、もう一つ重要なことがあります。それは、受け皿である転職先があなたにフィットするかどうかです。

 

転職成功への道 企業文化・社風を知ること

私自身は転職の経験が無いのですが、私の同僚や部下の何人かは会社を離れていきました。その中には、私などよりはるかに仕事もでき、人柄も申し分ないにも拘わらず転職に失敗した者もいます。何が失敗の原因かというと、転職先に馴染めなかったことです。

 

会社にはそれぞれ独自の企業文化や社風があります。創業家から代々受け継がれている価値観を大切にしている会社もあれば、若い会社などは社員ひとりひとりが企業文化・社風を作り上げる担い手になっているところもあります。転職者は前職で刷り込まれた風土・文化を程度の差こそあれ、引きずって新しい組織に加わることとなり、それが双方にとってのトラブルの原因にもなります。

 

受け入れ側の人間からすると、転職者が「前職ではこれでうまく行っていました」とか、「前職では考えられません」などと、ことあるごとに以前の職場を引き合いに出してきても戸惑ってしまうこともあり、また、「いつまで前の仕事を引きずっているんだ」と反感を覚えることもあります。もちろん、中途採用者に期待する役割のひとつは、組織の活性化です。自分が前職で培ってきた経験を活かし、転職先の組織に刺激や活力を与えること、これ自体は誰も否定しないでしょう。しかし、どんなにいいアイデアを新しい職場に持ち込もうとしても、コミュニケーションのやり方を一歩間違えると、受け入れ側の組織は拒絶反応を起こしてしまいます。逆に、転職者の受け入れに慣れていて、灰汁が強い人間にも寛容な組織もあるでしょう。そのような会社であれば、かえって自己主張がはっきりしている人間の方が歓迎されることにもなります。要は、転職先の社風を理解できていないうちは、慎重な言動を心がけるに越したことはないということです。

 

私の勤め先は残念ながら(?)前者です。周りを見れば、みんな知っている顔。改めて「うちの会社の社風とは?」などと考えることも無く過ごしてきた者ばかりでした。そんな会社が中途採用を本格的に開始したのは世間よりもかなり遅く、体制が整わないうちに転職者を受け入れてしまいました。受け入れる側は、風土も文化も異なる“外様”を受け入れたことがなく、軋轢が起きてもそれを解決する術を知りませんでした。そのため、せっかく新しい職場への期待を胸に飛び込んできてくれた中途採用者のうちのかなりの数が離れていく結果となってしまいました。

 

他方、私は、米国企業に出向していたことがあります。あちらの会社は、新卒一括採用という雇用慣行はないため、随時空いているポストの採用を行っています。ようやくポストを掴んでも成果を上げられなければすぐにレイオフされるため、社員も自己アピールに必死です。自分が周囲と違う意見を持っていてもそれは個性だという考えなので、躊躇なく主張し、周りもそれを尊重します。そもそも国自体が人種や文化の異なる人々の集合体なので、はっきりと言葉で伝えることを良しとする風土が存在するのです。そのような環境では、日本人的な奥ゆかしさは、ともすれば優柔不断で決断力が無いと悪い評価を受けかねません。

 

私は、「これからは日本の会社も米国に習うべき」というつもりはありませんが、転職の話に戻ると、受け入れ先の会社の文化・社風を良く知っておくことが必要で、ひとたび転職したからには、自らをその風土に合わせていく柔軟さが求められるのではないかと考えます。郷に入っては郷に従え、ということです。