和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

会社と社員のすれ違い(2)

自己都合退職は悪 私の勤め先では、すでに人材不足は“対処すべき課題”から“喫緊の問題”になりました。放置すれば、新規事業の立ち上げなどままならず、例えチャンスが到来しても事業を展開する余力を失ってしまいます。それどころか、既存の仕事も立ち行かな…

会社と社員のすれ違い(1)

仕事のオンオフ 今年も残すところ3か月余りとなりました。 かつての私にとっては、毎年ここから来年の3月まで、胃が痛くなるような時期が続きました。事業計画や予算、来年度の人員計画、部下との面談。仕事が立て込んでくると、いくら自分で“仕事スイッチ”…

本と音楽の古い話

八重洲ブックセンター 東京駅の八重洲口から目と鼻の先に八重洲ブックセンターがあります。開店当初、まだ小学生だった私は、新し物好きの父に連れてこられたのを覚えています。 今のようにネットの無かった時代は、自分の求める本を書店で探すのが楽しみで…

全員参加型家事

家事見習い 以前、名も無き家事について記事を書きました。 lambamirstan.hatenablog.com lambamirstan.hatenablog.com これまで夫婦で家事を分担していた時は気がつきませんでしたが、妻の闘病生活が始まり、私の家事の“相棒”が娘たちに交代してから、我が…

良しとする心

決められない人 私たちは生きて行く過程で数えきれないほどの取捨選択を繰り返します。 外出する時に着る服、食事のメニュー、デートの場所など、日常生活の中で生じる他愛も無い選択もあれば、進学、就職、結婚など人生の転機となる決断を迫られる重大な選…

神頼みと奇跡

神頼み 妻の父親は二十年ほど前に胃癌で亡くなったのですが、高齢のためか進行が遅く、お医者さんの見立てよりも長く生きることが出来ました。 病院は終末医療を受けるに相応しいホスピスを紹介し、妻の兄姉は父親を転院させることを相談したそうですが、義…

娘の気づき

運の良い娘 下の娘の就職先が決まり、親としてはほっと一息つけたのですが、当の本人は最近少し沈みがちです。内定が決まった会社の人事担当者から字の汚さと語彙力の低さを指摘されたのが理由のようでした。 これまで内定先とのやりとりは主にメールで、送…

罰ゲーム

ささやかな下心 私は特定の宗教の信者ではないので、前世もあの世も信じていません。その存在は否定しませんが、実際に自分で見てもいないものを信じることは出来ません。 この世界で生まれて、この世界で死ぬことになる自分は一度限りの自分です。自分が死…

シンプルに生きる

身の丈に合った生活 私はこれまで投資と呼ばれるものをほとんどしてきませんでした。 唯一の例外は、最初の海外駐在後に始めた投資信託でした。妻と相談して、僅かながらのお金を勉強のために使うこととしました。 その時に妻と決めたことは、最長でも六十歳…

終活の手伝い(2)

老いる母 母は、まだ人の世話になるほど老けてはいないと言いますが、傍から見れば、すでに安心して独り暮らしさせておける状態ではありません。 家の中の様子を見ると、明らかに三年前と比べて母の衰えが進んでいることが分かります。整理整頓は行き届いて…