和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

休業制度と穴埋め

風当たり 来月の下旬から産休・育休に入る部員がいるのですが、補充要員が確保出来ず、このままだと残りの部員で彼女の穴を埋めることになりそうです。 彼女の“おめでた”が分かった昨秋、最初に相談を持ち掛けられたのは私でした。二年前、まだ私が部長だっ…

狭くなる世界

治療の先 ここ数日、妻は精神的にあまり良いとは言えない状態が続いています。 抗がん剤の投与は来月半ばで終了し、その後精密検査を受けることになっています。三週間ごとの抗がん剤投与。その副作用に本人が一番つらい思いをしていたのですが、妻の苦しん…

自分を好きになること

見栄っ張りなだけ 私は、寝ている間に見る夢のほとんどを目覚めた瞬間に忘れてしまうのですが、まれに朝起きた時にしっかりと覚えている夢は大抵が不快な内容のものです。 落ち続ける夢、鋭い牙の獣に嚙みつかれる夢 – そのようなものは夢だと分かっているの…

組織の鮮度

去り際の美学 私の勤め先の経営陣は、上は70代、その他役員のほとんどが60代で占められています。新任の役員に選任される者とそうでない者との“運命の分かれ道”は55歳の役職定年の時です。役員に登用されればそのまま管理職を委嘱されることになりますが、そ…

早く生きる人生

「いつでもできる」ための条件 一昨年、私はこれまでに経験したことが無い体調不良に見舞われました。排尿障害と倦怠感。排尿障害は尿路感染症によるものだとお医者さんに言われましたが、加齢と過労から来る免疫力の低下では無いかとの説明で、それ以上原因…

対岸の火事

空虚な同情 これだけ世界が小さくなり、地球の裏側の出来事もリアルタイムで知ることが出来る世の中では、他人事も他人事として脇に追いやるのが難しくなりました。 1990年の夏、湾岸戦争が始まった時、生中継で映し出される戦闘に衝撃を受けた記憶がまだ残…

もったいない教

ゴミは少なく 我が家のモットーは二つ。無駄なものにお金を使わないこと、そして、物を粗末に扱わないことです。 妻は、断捨離した衣類もパッチワークしてランチョンマットにしたり台布巾にしたりと、使い潰すことに情熱を注ぐタイプです。今も体調の良い時…

組織改悪

弱体化 4月1日付の組織改編が発表されました。新設される新規事業のための部門に引き抜かれる者が少なからずおり、私の部署は、業務内容は変わらずマンパワーだけが削減される結果となりました。 担当役員が組織改編の大枠を説明した後、部長から具体的な部…

腐らない気持ち

こうすればうまく行く 気持ちと言うものは明るくなったり暗くなったり、あるいは浮いたり沈んだりするものです。 以前、中堅社員向けにワークライフバランスについての社内セミナーがありました。お招きした社外講師の方が、自己紹介の際にご自身のこれまで…

ストレスの摘み取り

ストレス無しの仕事環境 幸不幸が主観的な問題であるのと同様に、自分の置かれている状況を快適と感じるか不快に思うかも心持ち次第です。 傍からは恵まれているように見える人も、当の本人からすれば、自分の意思に反して押し付けられた環境を息苦しいと感…

腰痛

腰痛は忘れた頃に 先週、数年ぶりに腰痛に見舞われました。 家では、折りたたみ式のテーブルにパソコンと書類を広げてその前に胡坐をかいて仕事をしています。以前は、“机に椅子”で仕事をしていたのですが、契約書の読み込みをしている時には、長時間同じ体…

知る必要の無いこと

義兄 妻は末っ子で一番上に姉、その下に兄二人がいます。下の兄は高校を卒業後、土木関係の技師として勤め上げ、昨年半ばに定年を迎えました。妻とは十歳も離れているので、もうそんな歳であることは言われなくとも分かってはいましたが、妻は自分以外の姉兄…

会社勤めの添え花

狭い世界の一喜一憂 早いもので、あと一か月もすれば新年度となり異動のシーズンを迎えます。毎年この時期、異動する部下に内示を告げ、新たに部署に異動してくる社員を組み込んだ業務分担の見直しを行なうなど、何かと忙しない毎日を送っていました。昨年は…