和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

責任の取り方、取らされ方

中身の無いパフォーマンス 私の勤め先で、一介の社員でも社長に直接メールを送ることが出来るようになったのは、前社長の代になってからでした。それまでは、現場の社員が社長に直接物申す手段など無かったので、これによって、現場からの意見が直接社長に伝…

伸びきったゴムは戻らない

オフの時間を作る 考えや気持ちの揺らぎと言うものは、止めることが出来ず、何度も同じところを行ったり来たり、あるいは堂々巡りを繰り返すことがあります。それは数日おきのこともあれば、一日のうちに何度も、と言うことさえあります。 片付いていない仕…

ツバメの子育て、人間の子育て

親子の距離 「ツバメはひと夏に2回子育てをすることがある」 知人からその話を聞いたのはいつのことだったか思い出せませんが、今週、妻の通院の付き添いで最寄り駅に立ち寄った時、先月若鳥が巣立って“空き家”になった巣に、再びつがいのツバメが戻ってきた…

教える立場から教えられる立場へ

手抜きか合理化か 私は過去の記事で、若い頃の話を頻繁に持ち出してきましたが、これは私が歳を取った証だと思います。 勤め先の若手や中堅社員に仕事の段取りを説明する時なども、つい若い頃の経験を引き合いに出しますが、しばらく後になって、「そんな昔…

異動と退職の季節

定期異動 6月は異動の季節です。私の勤め先では、かつては、人事異動はその時々で必要に応じて行なわれてきましたが、数年前から、原則7月1日を人事の定期異動のタイミングとするようになり、それ以外の時期には大きな組織改編などの特段の事情が無ければ異…

自分の潮時

封印された提案 長年夫婦をやっていると、「これ以上言うと、喧嘩になるな」とか、「ここで折れておいた方が無難だ」と、越えてはいけない一線が見えてきます。遠慮はしないけれども、相手を傷つけることは避ける。私たち夫婦の間には、暗黙の“寸止め”ルール…

持続可能な生活レベル

お金の価値の皮膚感覚 結婚相手に求める条件として、具体的な年収額を – それが妥当か否かは別として - 挙げる人はいますが、お金の使い方について具体的な金額を挙げる人はいるでしょうか。例えば、「年間○百万円以内で生活している人」と条件付けをする人…

老親の心配と自分の心配

母親の様子見 コロナ禍以前、平均すると月2回、隔週で週末に母親の様子を見に行っていました。私の結婚直前、事業に失敗した父親は会社を畳み、手元に残ったわずかばかりの資金を基に、当時観光スポットだった東海地方のとある地に終の棲家を構えました。 父…

二年前の夏、来年の夏

大人の旅 結婚後に車を手放してからは、我が家の旅行は電車やバスが中心。どうしても車が必要な時に限りレンタカーを使いました。 2年前の夏、妻と一緒に東北に旅行しました。いつもの我が家流の旅程、そして、いつものように短い日程でしたが、楽しいひと時…

働かない働き蟻

真似ることと見習うこと 成功している人の真似をすれば自分も成功者になると勘違いしている人がいます。会社も然りで、私の勤め先のトップも、折に触れ、“業界のトップランナーから学ぶべし”と口にします。“学ぶ”は“真似る”の聞き違いなのでは、と疑問に思っ…

介護と仕事の折り合い

介護への理解 管理職から外され、また、介護休業で仕事から離れたことにより、私の肩の重荷は二段階で軽くなりました。今月初めから仕事に復帰しましたが、在宅勤務のため、仕事の拘束時間はあるものの、その前後は家事に費やす時間を確保できるので、生活の…

メンタルケアの自己責任

境界を彷徨う心 去る3月に、ある若手社員が精神的なストレスからしばらく休みを取っていました。産業医や専門医は、彼を病気休職にするよう提言しましたが、早期に職場復帰したいとの本人の希望もあり、会社もそれに同意したため、残りの有給休暇を全て消化…

転職志願 やりがいを求めて

仕事とやりがい 介護休業が終わり仕事に復帰した私は、若手社員の教育係的な業務を行なうことになりました。休業前、私は上司に閑職への異動の希望を出していましたが、“適当な”受け入れ先が無いため、当面は元の部署で働くことになりそうです。 今、若手社…