和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

自粛生活 シーズン2

頬に受ける風 妻の看病のため、私は今週から約2か月間の介護休業に入りました。妻の予後は良好で、ひと安心しています。妻は退院後もリンパ液を排出するためのドレインパックをつけたままですが、主治医の先生からは、できるだけ体を動かすよう言われている…

自尊心と虚栄心

プライドが許さない 週明け月曜日から、妻の自宅療養のため介護休業に入ることになりました。妻は先週水曜日に左乳房の摘出手術を終えました。コロナの感染予防のため、手術直後に5分間だけの面談が許されましたが、あとは退院日まで直接話をするのはお預け…

空回りする多様化 (2)

空中分解 「ワークライフバランス」、「シルバー人材の活用」、「女性社員の活躍支援」の3本の柱を掲げてスタートした多様化プロジェクトでしたが、一般職全員の総合職への転換は、当の一般職の消極的な反応からとん挫しかけていました。また、一般職を廃止…

空回りする多様化 (1)

形から入る多様化 多様性と言う言葉がもてはやされるようになって、私の勤め先でも人材や働き方の多様化を意識し始めるようになりました。もっとも、これは、世の中の動きに合わせようとする試みであって、社内の必要性から発したものではありませんでした。…

心の対人距離

刻み込まれた嫌悪感 他人の不幸をほくそ笑む者がいます。誰かが歯ぎしりしたり、地団太を踏んだりして悔しがる様。それを見ることに喜びを感じる者がいます。 そのような人間は、人の苦しみを吹聴して回り、陰で悩める人間を嘲笑うことに喜びを感じているの…

不安な回遊魚

来年の桜まで 朝の散歩は、私にとって季節のうつろいを感じるための日課です。 在宅勤務開始以来、朝、小一時間ほど散策します。雨が降っていたら散歩はキャンセル。ルートはその日の気分で決めます。昨年の今頃は妻と一緒に朝の散歩を楽しんでいましたが、…

地位と名誉の値打ち (3)

当たり前だった昇格の終わり 組織の指揮命令系統は、意思決定を円滑に行うための枠組みであり、それぞれの役職に与えられた権限には責任が伴います。 役職が上がると給料も上がるのは、役職に応じた責任が重くなるためであり、個々人の能力や過去の実績の対…

地位と名誉の値打ち (2)

権限と権力の違い 過去の記事でも何度か触れましたが、今の若手社員や中堅社員の中には、管理職になることを望まない者が増えてきています。そこそこの給料をもらえれば良く、余計な責任は負わされたくないと言う考えが、彼らの世代に広がっているように感じ…

地位と名誉の値打ち (1)

幹部社員飽和時代 どこの世界にも、地位や名誉に異常に執着する人がいますが、会社と言う組織の中にも肩書に拘る社員が少なからず存在します。 私が入社してから20年近くの間、会社は年功序列を維持しており、同期入社はほぼ同じ時期に昇給昇格していました…

就職活動考 漂流するモチベーション

目的無き将来 下の娘はこの春から大学3年生になります。私は娘から、どこの会社のインターンシップに参加すべきか相談されましたが、現役の就活生ではない私がそんな相談に乗れるはずなどありません。娘はやりたいことが見つからないと言い、やりたいことを…

白秋の坂道

老いてゆく自分 青春の反対語は白秋と言うそうです。青春は長い坂を登るようだと歌にありましたが、白秋は長い坂をゆっくり下って行くことに例えられるのでしょう。 50代を過ぎた頃からでしょうか、自分の記憶力の衰えを覚え始めるようになりました。仕事で…

夫婦喧嘩と味噌汁の味

性格の不一致とは? 「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言うとおり、先人も他所の夫婦の諍い事に口を出すことの馬鹿馬鹿しさを分かっていたのでしょう。私はかつて、知り合いの夫婦が揉めていた際に仲裁役を買って出たことがありましたが、そんな余計なお世話など…

在宅勤務の逃げ場 (2)

心の悲鳴を聞く 風邪で熱がある時に無理やり出社しても、パフォーマンスが上がらずに、かえって風邪をこじらせてしまう - 若い時の私は、そのようなバカなことをしていました。しかし、当時は、“風邪ぐらいで”会社を休むなど弛んでいると考える風潮が強い時…