和尚さんの水飴

老後の前のハッピーアワー

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

見える恥、見えない恥 (1)

恥と緊張 若い頃の私は、人前で話すことが大の苦手でした。社内会議での案件説明。話の段取りを何度も予習したにも拘わらず、いざ本番となった瞬間に頭の中が真っ白になる。しどろもどろになって、暗記した“セリフ”をロボットのように話すだけで精一杯でした…

人間関係のトリミング

付き合いを断って身軽になる 仕事上の人間関係と異なり、プライベートの生活では、渋々付き合わなければならない相手はそれほど多く無いのかもしれません。 しかし、親類縁者や隣人、子どもの学校関係者など、厄介でも付き合わざるを得ない関係は存在するも…

人脈と信用力

数に頼る信用力 仕事でもプライベートでも、良好な人間関係を欠かすことが出来ません。私のこれまでの経験では、仕事上のストレスは、仕事そのものの負荷よりも人間関係の悩みに起因するものの方が多かったと言えます。相対する人との関係で、相手を信用する…

胡蝶の夢 (2)

記憶装置の悪戯 私たちの脳は不思議なもので、大切な思い出として取っておきたいことは簡単に忘れてしまう一方で、嫌な思い出はなかなか忘れようとしないことがあります。一刻も早く忘れてしまいたい記憶が、不意に、しかも何度も脳裡に浮かび上がって来る、…

胡蝶の夢 (1)

写真とビデオと記憶の整理 誰でも、日々仕事や家事に追われていると、落ち着いて物事を考えるゆとりが持てないと言うことがあると思います。 私の務め先では、通勤時間が減った分生活にゆとりが出来たと言う者がいる反面、在宅勤務で仕事とプライベートの境…

責任感と言う呪縛

責任感に縛られる 職場で信用を勝ち得るにはどうしたらいいのでしょうか。少なくとも、与えられた仕事を途中で投げ出してしまうようだと、次の仕事は回って来ません。周囲からの信用を得るための近道は、コツコツと結果を積み重ねていく以外ありません。 仕…

依存と共存 夫婦のあり方

新しい人格 私たち夫婦にとっての結婚は、当初、“何となく”と言うものでした。もちろん、いい加減なつもりで付き合っていたわけでは無く、結婚は真剣に考えた結果の上での選択でした。しかし、当時の私にとって、それは同棲生活の延長であり、同棲との違いは…

危機感の喪失 見えないコロナ禍収束

コロナはただの風邪か 昨年、渋谷駅前などで「クラスターフェス」なる抗議デモが何度が開催され、ニュースにもなりました。彼らは、新型コロナをただの風邪だとして、マスク着用やPCR検査を“必要無いもの”と主張しました。 コロナ禍以前でも、風邪気味にも拘…

多様性の向こう側

夫婦の役割 私たち夫婦は、結婚当初共働きでした。その後、私の海外駐在が決まり、時同じくして妻は妊娠したため仕事を辞め、専業主婦となりました。妻が再び仕事を見つけ働き始めたのは、私が2度目の駐在を終えて帰国した後、今から約5年前のことでした。 …

コミュニケーション不調 (2)

暗中の探り合い コロナ禍以前の職場では、同じ部署の面々の様子は嫌でも目に入ります。部下の仕事ぶりを見れば、その日の調子も分かります。しかし、在宅勤務が基本になってからはそうは行きません。毎日の定例のミーティングも、仕事の進捗状況を報告し合う…

コミュニケーション不調 (1)

顔が見えない会議 私の勤め先では、昨年の春のステイホームに伴い在宅勤務が開始されましたが、秋頃から、「週の半分は在宅での勤務を行なうことを目途とする」と言う、要領を得ない社令が出されました。裏を返せば、週の半分は会社に顔を出すようにというこ…

当たり前の有難み

日々淡々と ここ最近の年末年始は、家族4人で私の母親の家で過ごすことにしていました。母も毎年孫たちの顔を見るのを楽しみにしていたのですが、この新年は残念ながらそれが叶いませんでした。それでも、元日に母に電話をすると、受話器の向こう側からは思…